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再び始まったシェイフ・ジャッラーフの強制追放(現地からの映像)

 1月17日より東エルサレムのパレスチナ人所有の土地6ドゥナムの強制接収と住民追放が再び始まった。現地からはガリコ美恵子さんが強制接収やそれに対する抗議の様子について、ライブ映像の発信を続けている。(以下の動画はいずれもガリコさん提供)

 家屋破壊の危機にあるパレスチナ人家族サーリヒーヤ家の人々は、自宅が破壊されるならば屋根の上のガスタンクに火を付けると、決死の抗議を行っていた。また、強制接収を食い止めるため、近隣のパレスチナ人やイスラエル人活動家たちが泊まり込んだ。こうした抗議にも関わらず、19日早朝にサーリヒーヤ家の住民が強制的に退去させられ、家も破壊されてしまった。

 今回の強制接収の対象となった6ドゥナムの土地については、イスラエルが1月15日~25日の間に接収に行うことを発表していた。強制接収に先立って、イスラエル人の活動家たちが抗議し、エルサレム市長宅前で抗議デモが行われたという。

 現場には海外ジャーナリストも多く駆けつけ、イスラエルによる強制追放の執行には反対の声もたくさん起きている。現時点でも日本語のマスメディアによる報道がないのは、パレスチナの各地で日々起こる民族浄化とそれに対する抵抗に対して、日本のマスメディアがいかに鈍感かを物語っている。

 今回強制追放の危機にあるサーリヒーヤ家は、1948年のナクバで故郷エイン・カリム村を追われたパレスチナ難民たち。これまでも裁判で長らく闘い、今ある家をかろうじて守ってきた。今また破壊の危機にさらされ、文字どおりのナクバの継続状況を生きている。パレスチナ人の新たなナクバを食い止めるためにイスラエルへのよりいっそうの抗議を!


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