スラストアップ・スラストダウンについての完全ガイド
ローソク足のプライスアクションパターンである「スラストアップ・スラストダウン」について解説します。スラスト(thrust)は「推力、勢いのある」という意味で、スラストアップは「勢いのある上昇」、スラストダウンは「勢いのある下落」と和訳できます。これらのパターンは値動きの勢いを示す情報であり、チャート上で頻繁に出現するため、トレーダーにとって重要な要素です。また、他のインジケーターや考え方と組み合わせることで、より高い精度の分析が可能となります。
スラストアップの特徴と使い方
スラストアップは、前日のローソク足の高値を上回って終値が確定することで形成されます。上昇トレンドの途中では、自然とスラストアップが数多く発生します。連続してスラストアップが出現する場合は、値動きの勢いが強いことを示しています。スラストアップを探し出すことで、トレンドの強さを確認することができます。
スラストアップの使い方としては、以下のようなポイントがあります。
スラストアップの連続出現:連続してスラストアップが発生するほど、トレンドの勢いが強いと言えます。強いトレンドは修正されることが少ないため、長期的な上昇トレンドを示すサインとなります。
前後のローソク足との比較:前日の大陽線やスパイクハイのサインを伴ったスラストアップは、特に強い勢いを示しています。これは、前日のスパイクハイの陰線がロング筋の苦戦や撤退を示すため、その後のスラストアップが貫通力が強いことを意味します。
スラストアップの確認:スラストアップは単独で解釈することもできますが、複数のサインが連続して点灯する場合は、個別のケースと原則論を分けて考えることが重要です。
スラストダウンの特徴と使い方
スラストダウンは、前日の安値を下回って終値が確定することで形成されます。下降トレンドの途中では、自然とスラストダウンが数多く発生します。連続してスラストダウンが出現する場合は、値を下げる勢いが強いことを示しています。スラストダウンを探し出すことで、強い下落トレンドを確認することができます。
スラストダウンの使い方としては、以下のようなポイントがあります。
スラストダウンの連続出現:連続してスラストダウンが発生するほど、下落の勢いが強いと言えます。下降トレンドが継続するためには、安値が次々に切り下がっていく必要があります。
ショート勢の勢い:スラストダウンは、ショート勢が多く考える「安くても売りたい」という心理や、ロング勢の投げ売りが背景にあることを示しています。
スラストダウンの確認:スラストダウンも単独で解釈することができますが、複数のサインが連続して点灯する場合は、個別のケースと原則論を分けて考えることが重要です。
MT4インジケーターを利用したスラストアップ・スラストダウンの表示
MT4インジケーターを使用することで、チャート上にスラストアップ・スラストダウンを表示することができます。これにより、トレンドの強さや転換点を視覚的に把握することができます。
スラストアップ・スラストダウンを利用したトレード戦略
スラストアップ・スラストダウンを活用したトレード戦略についても考えてみましょう。以下のポイントを参考に、自身のトレードスタイルに合わせた戦略を構築してください。
パターンを細分化する:スラストアップ・スラストダウンには様々なパターンがあります。これらのパターンを細かく分類し、特定の条件下でのみエントリーするというルールを設定することで、より高い確率でトレードできる可能性があります。
マルチタイムフレームで仕掛ける:スラストアップ・スラストダウンは、異なる時間枠でのチャート分析との相関関係も重要です。複数の時間枠でスラストアップ・スラストダウンが同時に発生する場合は、より強力なサインとなる可能性があります。
具体的なトレードルール:スラストアップ・スラストダウンを利用したトレードルールを具体的に決めることが重要です。エントリーポイント、ストップロス、利益確定ポイントなどのルールを明確にし、感情に左右されずにトレードを実施することが求められます。
まとめ
この記事では、スラストアップ・スラストダウンについて解説しました。これらのプライスアクションパターンは、値動きの勢いを示す重要な情報となります。また、MT4インジケーターを使用することで、スラストアップ・スラストダウンを視覚的に把握することができます。トレード戦略としては、パターンの細分化やマルチタイムフレームの分析、具体的なトレードルールの設定が重要です。これらのポイントを押さえながら、スラストアップ・スラストダウンを活用してトレードを行いましょう。
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