Mr. CHEESECAKE × セブン-イレブン

2021年の正月、久しぶりにテレビを良く見た中で特に印象に残ったのは、コンビニ食品を超一流の料理人が評価していく番組だった。
自分は、コンビニ食品を良く食べる方だと思うが、本当に美味しい。その満足感は「この価格で、こんな手軽に、こんなにも美味しい」という3要素に分解できると思っている。

世の中的にも、コンビニ食品=美味しいといった認知が形成されてきたからこそ、この番組が成立するのだろう。

コンビニ食品、これまでは大手の食品メーカーやブランド、名の知れた専門店(ラーメン屋等)とコラボレーションすることが多かったが、新しい動きが出てきた。それがこの「Mr. CHEESECAKE × セブン-イレブン」の商品。

ここ1〜2年、SNSを中心に評判を呼んでいるD2Cのチーズケーキブランドとコンビニのコラボレーション。商品は複数のアイスクリームとチロルチョコ。

コラボレーションしたビジネス上の理由は様々あると思うが、個人的にはここに(勝手ながら)とても共感した。

なぜセブン‐イレブンとなのか?これは僕がコンビニスイーツならセブン‐イレブンが一番好きだから、というシンプルな理由です。

〜省略〜

15年前、料理業界に入ったばかりの頃はコンビニの商品を美味しいと言いにくい、そんな時代だった気がします。

しかし、昨今では商品レベルは劇的に上がり、インフラとしての機能も比較にならないくらい成長しています。PBも増え、研究開発も僕の想像できないレベルで進化していると思います。出てくる商品も日本人の嗜好やトレンドに合わせたものが次々と出てくる。圧倒的な企業努力を感じます。

引用:Mr. CHEESECAKE のコラボレーション商品が全国のセブン‐イレブンに登場。長期開発した商品へ込めた想い。

少し話は変わるが、ファッション業界では「ラグジュアリー〜ミドル〜マス」(呼び方に諸説あり)といったTier構造でブランド区分することが多い中、昨今ではユニクロなどのマスブランドが商品クオリティを劇的に上げており、ある意味”Tierの概念を飛び越えて共存”し始めてきている。まさに+J等のブランドコラボレーションは、そのとても良い事例だろう。

食品業界でも、同じ現象が起こっているのではと感じている。
これは、コンビニの「商品開発への真摯な姿勢とアウトプットの質の高さ」を世の中が認知したことで、仮に上位Tierのブランドがコラボレーションしたとしても、そのイメージを毀損せず、”共存”しながらWin-Winの関係を築ける状態になってきた為だ。

特にD2Cブランドは、デジタルチャネルを中心に販売するモデルからスタートするので、全国にリアル店舗を持つコンビニとコラボレーションするのは(ロットの関係上、ハードルは滅茶苦茶高く誰もができないが)とても相性が良く、本事例はD2C拡大における一つのロールモデルにもなるのではないだろうか。

最近では、スーパーのお惣菜やPBも昔と比べるととても質が高くなってきているので、今後はそういったコラボレーションも出てくるのかもしれない。

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参考:Mr. CHEESECAKE × セブン-イレブン商品開発へのこだわりに共感し、待望のコラボレーション商品が実現!

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