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【ツイステ考察】6章中編2の感想と、私が“オルト”に願うこと

⚠️この記事は「ツイステッドワンダーランド」の考察記事です。メインシナリオ6章中編2までのネタバレやイベントストーリーやパーソナルストーリーの個人的な感想・考察を含みます。また、死というワードに少し触れます。お気をつけください。

皆さん、こんにちは。先日ついに6章冥府の番人のシナリオが更新されましたね。お元気ですか。はい、ところで、私の推しはオルトくんです。
そこで、今回の彼をご覧下さい。

(^-^)よかったね…

ん?

?????(理解が追いついていない)

これ見せられてお元気なわけねぇだろ!!いい加減にしろ!! と皆さん思ったことでしょう。私もです。

正直この辺で一旦休憩挟まなきゃならないレベルで私のメンタルは限界でした。僕と書いてオルトと読まないでくれ。
最初からここまでオルトの口(口?)から意味深な発言が出てくるとは思っていなかったんです。今まではグリムがやばい石で凶暴化しようとも、学園が謎の組織に襲撃受けてオバブロ組+グリム+学園長がごっそり連れ去られようとも、そのまま連れ去られた皆がシュラウドの実家に強制監禁されようとも、それをルークとエペルと一緒に追いかけてルークがアイシーユーしようとも、私の感想は「おいおいこれは映画版ツイステッドワンダーランドか?!ワクワク」くらいのもので、あの時点ではまだ精神面は大丈夫だったんですね。展開的な派手さはあるけど、闇が深そうなイデアとオルトの過去の話や詳しい感情もあまり語られていなかったからです。

でももう、今回の展開は今までのシナリオとは全く違いました。演出や感情の描写が、予想してたよりずっっっと濃くて、最後の方も訳わからないくらい急展開で、私は1週間以上経ってやっとこの怪文書を書けるようになったほど胃をズタボロにやられ、今現在も続きが気になって仕方なくなっています。今月3月の下旬に更新されるようですね。嬉しい半面不安もあります…。

なんだかんだでポムとオルトと一緒に闇堕ちしたイデアに立ち向かっていくもんだと思ってたのに…!!
過去とか暗い部分が明かされていくのもイデアを倒してからだと思ってたのに…!!
6章ではイデアの掘り下げが中心でオルトは7章でちょっとフォーカスが当てられるくらいだろうなぁと思ってたのに……!!
(オルト推しの叫び)

推しが謎の声に呼ばれ、地下に潜り、感情ゼロのぼんやりボイスになって帰ってきて、そのまま重要そうなケルベロスとかいうシステムを眠らせちゃったと。これ、わあ!推しが公式で目立ってきた!と喜んでいいんだろうか…

というわけで、こちらの精神を的確に破壊してくるシナリオでしたね。まともに食らってしまい精神を破壊された方も多いのではないでしょうか。
こんな推しキャラが不穏な時だからこそ、今回は個人的な解釈や考察を綴っていきたいと思います。とはいえ、実は私はディズニーの「ヘラクレス」をほんの序盤しか見た事がないし、神話などの知識もほとんどないし、6章終盤のオルトを誘った声の正体やファントム化がどうこうとかについてはロクに考察できません。なので、今回はシュラウド兄弟のことと、私が大好きなオルトというキャラクターの内面についてちょっと詳しく考察していきたいと思います。再三になりますがイベストとかパソストのネタバレを多大に含みますのでご注意を!

まず、
・現在のオルトは体も中身も機械で、イデアが何らかの方法でAIにオルトの元となった人物の情報を組み込んでいる
・オルトの元となった人物はイデアの弟で、現在は既に死亡している


本編で明かされていることに加え、上記の私の解釈を前提として語っていきたいと思います。冷静に考えたらこれだけの情報すら正確に分からないのにあんなに意味ありげな雰囲気を醸し出せるシュラウド兄弟ってすごい。

“オルト”の機械たる由縁について

⬆️オルトと仲良くなると、これからも役に立てるように頑張るねと笑ってくれます。

はじめに、公式での彼の説明としては、

イデアの「弟」。イデアと常に行動を共にしており、兄想いの性格。兄とは対照的に明るく素直で、好奇心が旺盛。


まあその通りなんですが、他にも色々と説明して欲しい部分はありますよね(笑)
まず、大体の人はオルトを初めて見たとき、なんでそんなメカメカしい体なんだ?それについて説明とかないの?純粋なロボットなの?人造人間なの?という疑問がたくさん浮かぶでしょう。私がそんな感じでした。彼がなぜこんな体なのか、イデアがどういう目的で彼を作ったのかなどについては、パーソナルストーリーやイベントストーリーのちょっとした発言ややり取りからほんのわずかに読み取れる程度です。

そして、彼の見た目のインパクトに段々慣れてきた人のうちの多くが、オルトという子を「いつも人のために行動している、明るく素直ないい子」という風に認識すると思います。 5章で彼が初登場したときも、監督生が「この学園にしては珍しくいい子だ」と言っています。そういう風に、彼は「いい子」と表現されることが多いです。
実際、彼のとる行動は、ほとんどが兄や他の人のためだったりします。

⬆️ アーキタイプギアのパソストより。木の上から降りられなくなったルチウスを助けようとしています。

⬆️ プレシジョンギアのパソストより。怪我をしたシルバーに応急処置をします。

⬆️ バーストギアのパソストより。グリムと監督生が魔法で泡まみれになりかけているところをレーザーを撃って助けてくれます。

こんな風に、パソストのほとんどで彼は何らかの人助けをしています。
オルトのそういった行動は、誰かの役に立ちたい、兄が自分にくれた機能を使いこなすことで兄の科学力を証明したいという気持ちから来ていると考えられます。
兄と二人でマジカルホイールの修理と点検をしている時も、そのようなことを語っています。

⬆️ プレシジョンギアのパソストより。自分が弟にたくさんの機能を付けたことを無駄だと言うイデアに、オルトが言います。

そして、公式での紹介からもわかるようにオルトの内面を語る上で彼の兄であるイデアの存在は欠かせません。オルトは大変兄想いな性格です。兄が貶された(と感じた)ときには誰に対しても怒ります。

⬆️メインストーリー5章13話 集結チャレンジャー!での初登場時の台詞です。監督生やグリム、エーデュースとも初対面なのにも関わらず、いきなり激おこで登場します。

この他にも、オルトがイデアのことで何か言われて怒るシーンは多々あります。それほど、イデアを誇らしく偉大に思っているからでしょう。オルトはイデアは天才で、彼に不可能なことはなく、彼はどこにだって行けるのだと心から信じています。それは、兄に対してある種の理想像を持っているようにも見えます。
兄が褒められた時にはとても嬉しそうに笑います。

⬆️ 婿イデアのパソストより。

ランキング報酬が貰えなかったせいで落ち込んだ兄に自分と遊ぶ予定をドタキャンされても、兄のことを悪くは言いません。

⬆️ カリムの運動着パソストより。

そして彼の兄想いな性格は、弟が兄を思う気持ちからなのか、機械が創造者を最優先して考える使命だからなのかはわかりません。本人が弟として兄を慕っているつもりでも、その感情は彼が機械として作られた由縁なのかもしれません

だからこそ、彼は兄以外の人にとっては、場合によっては悪い子にもなり得ます
イデアの身が危険な状態に置かれた時や目的の達成の邪魔になる時は、他の人に危害を加えかねません。特にゴーストマリッジのイベントストーリーではそれが顕著に表れています。

⬆️ ゴーストマリッジのイベントストーリーより。ゴーストにさらわれたイデアを助けるために校舎を破壊しようとして止められたあと、他の生徒を脅しています。復讐方法が意外と兄に似てネチネチしてることがアズールによって指摘されています(笑)

⬆️スケアリーモンスターズのイベントストーリーより。自分たちの言うことを聞かずに騒ぐお客さん(スケモン)に怒ってビームを撃とうとしています。これに関してはある程度スケモン側にも責任はありますが…

上のようにオルトが暴走するシーンはギャグシーンとして描かれることがほとんどですが、一歩間違えれば人が命を落としかねない危険な状況です。それは、本人の感覚が人間とは少しずれていることや、彼がいつもイデアの身を第一に行動することから起こります。 
なので、オルトは一概にはいい子とは言えません。悪い子だらけのNRCですが、彼も例に漏れず、かなり恐ろしい子でもあります。

“オルト”の願い

既に何回も述べているように、オルトにとっては自分の兄であり製造者であるイデアが一番です。つまりそれは、他の人よりも、自分自身よりも、イデアのことが大切だということです。
そう言うと彼には自我や欲求がないようにも聞こえますが、兄に対して抱く願いについて言えば、彼はきっと兄以上に大きな欲望を持っています

「どうせ僕はどこにも行けやしないんだから」

5章ラストのイデアのこの発言からは、今までオーバーブロットしてきた人達のような大きな野望や負の感情は感じられません。ただ、彼の言葉から伝わってくるのは諦めだけです。他人を犠牲にしてまで成し遂げたいこともなく、執着する相手もいない。つまり、イデアは自分のための欲求を持たない状態です。(ゲームの新作が出て欲しいなどの願いは別として、あくまでリアルでの話です)

一方で、弟であるオルトはどうでしょう。彼の欲求については、星に願いを(通称星イベ)のイベントストーリーとオルトのパソストで、詳しく本人の口から語られています。

⬆️ スターゲイズギアのパソストより。星送りの行事を開催するために、イデアの作ってくれたギアで空にのぼって宇宙から星を降らそうとするオルト。壮大すぎて説明しきれない(笑) 落雷に怯むオルトが、兄のことを思い返して気合いを入れ直すシーンです。

兄さんの願いが叶うことが僕の一番嬉しいことなのだと彼は言います。

オルトには自分のための願いや欲求がないわけではありません。色々なことを知りたいという欲求があるからこそ好奇心旺盛なのだし、水たまりを踏んだりしてみたいとも思うし、兄弟二人の“今”の思い出が欲しいんだとも言います。ただ、それよりも兄さんのことが大切で、そんな彼の願いが叶うことが一番嬉しい。それがオルトの本心なのだと思います。

そして、ここでは語られておらず、もしかするとオルト自身も気づいていないかもしれませんが、もうひとつ、オルトは大きな願いを持っているように見えます。
それは、イデアに外の世界で友達を作ってもらうことです。
しかし、その願いはオルトからはっきりと告げられることはありません。オルトのその望みは、きっとイデアの望みではないからです。イデアが望むのは外の世界ではなく、今のままでいること。しかし、オルトはイデアに自分とずっと一緒にいるのではなく外の世界に出て友達を作ってもらいたいと思っています。
それは、言わばイデアに自由になってもらうことでもあります。

⬆️ バーストギアのパソストより。全然大丈夫じゃありません。ギアのデザインに意味がないわけもありません。でも、彼はなかったことにしてしまいます。多くの人が最初に読む式典服のパソストとは思えないほど切ない。

⬆️ イデアの式典服パソストより。全然これでよくありません。この時彼はヘッドフォンをしていて、ドアの外からの声は聞こえていません。7章辺りでツノ太郎だって持っているが故に彼だけの孤独を抱えているのだということが分かれば、彼が感じている劣等感もきっと解消されるはずです。

イデアは自分の未来や外に出ることを諦め、内の世界に籠ることを選んでいます。
オルトはイデアのために望む反面、どこかでイデアの望みとは違うことを望んでいるというジレンマを抱えています。

オルトが兄のことを大切に思うほど、彼はその思いによって苦しんでしまいます。そんな風にして結局自分の願いを隠してしまう切ないところが、私が“オルト”という人物に惹かれる大きな理由のひとつです。だからこそ、オルトには幸せになって欲しいと心から願います。

“オルト”に願うこと

中編2の最後の方で、オルトはずっと願っていたイデアを自由にするという願いを叶えたい一心で地下に行きます。
兄を思うが故に、危ない方向へ誘われていってしまいます。

オルトは地下に行く前に、ちゃんとイデアに自分の願いを伝えるべきだと思います。
そして、機械の体じゃなくても、人じゃなくても、イデアの弟じゃなくても、オルトが作られた意味なんてなくても、ちゃんと“オルト”は存在している。
他の誰でもない、“オルト”だからこそ、ここまでイデアの心を支えることができたんだから。自分が代えようのない大切な存在だとオルトがわかってくれることを、イデアがオルトの死を受け入れて前を向いてくれることを、そして、シュラウド兄弟が幸せになってくれることを願います。


⬆️ おめかしギアのパソストより。オルトが生まれてきてくれてよかった。お兄ちゃんと一緒に学園に来てくれてよかった。本当によかった。

ちょっとした考察とこれからのツイステ本編について

シュラウド兄弟のモチーフについて少し考察します。

イデアのモチーフは「死者」で、ドクロ(頭蓋骨)のマークで表されています。そしてオルトのモチーフは「魂」です。
死者であるイデアの失った魂とはオルトであるという解釈ができます。つまり、オルトの死によって一人残されたイデアも死んでいるのと変わらない精神状態になったということです。肉体は魂が抜けてしまったら死んでいるのと変わらないし、魂も肉体がないと生きることはできません。イデアが現在のオルトを創ったとすると、イデアは自分が失った魂を自ら蘇らせたということになります。それはイデアが子供で天才的な科学力を持っていたからこそ起こってしまったことです。だとすると、シュラウド兄弟は二人でいることではじめて生きることができるという状態、二人でひとつの状態なのかもしれません。互いに寄り添うことでそれぞれが失ったものを埋めているような雰囲気が、なんとも切ないです。

考察はここまでにして、これからのツイステのストーリーとそれに対する私たちについて考えていきたいと思います。

これから6章は終わり、7章へと続いていき、次の7章ではディアソムニア寮がメインとなることでしょう。そんな風に章ごとにメインとなる寮やフォーカスが当てられるキャラクターが変わるストーリー構成の中で、その本編の更新までの時間が長引くほど、そのキャラクターのイメージはファンの中で固まっていきます。そして、本編が公表された時、時に想像していたキャラ像と実際のキャラの齟齬、いわば公式との解釈違いが生じます。これ、結構辛いです。前半の章では大半の場合まだツイステを初めて間も無い頃に読むことになるので、それほど解釈違いは起こらないでしょう。ところが後半はイベストやパソストなどの本編以外のストーリーを既にたくさん読んでいる状態なので、そのキャラが好きなほど解釈違いが起こりやすくなります。
私がオルトやイグニハイド寮を好きになったのは去年の末くらいで、既に6章本編が始まっている頃でしたが、それでも好きになればなるほど彼らへの解釈は勝手に膨らんでいって、前回の更新でもその差異に驚き、結構やられました。
実は中編2の最後の声の主は生前のオルトなんかじゃないかもしれないし、そもそも全部私の解釈とは違うかもしれません。すべて私の個人的な解釈や妄想で、正しいかどうかなんてわかりません。それでも、この解釈がこれから公式が更新する本編とどれだけ違おうとも、シュラウド兄弟に幸せになって欲しいという愛は変わりません。キャラクターを思う気持ちまで違ってしまうことはありません。ですから、これは私の自分自身への言葉でもあるのですが、大丈夫です。特にディアソムニア寮が好きな方、不安が多いかもしれませんが、落ち着いて、今のうちにキャラクターへの愛を確認しておきましょう。私が話したかったのはこれくらいです。変な話になってごめんなさい(笑)

最後に


ここまで読んでくださりありがとうございます。こんな記事を書いて上げるのは生まれて初めてですが、ツイステとオルトへの愛を糧に様々な創作活動をしていきたいと思っていますので、またこうして投稿するかもしれません。
それではまた!!

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