20190723
へろへろに疲れた火曜日
迫り来る締め切りと、積まれていくタスク、
気にすべき世間体と、後回しできないプライド。
ぶつかるだけぶつかり合って砕け散り、
その破片は僕のからだに、心に、積もる。
機関車に積まれた石炭みたいに、そいつをいつでも燃料にして走り続けることができればいいんだけど、なかなかそんなふうにはいかない。
今日、大変だねえと言い合いながら美春と帰った。美春が今日の授業で起きたことを話してくれたんだけど、いつも授業に出席してないひとから言われた言葉に、怒りを通りこして感情の持ちようがなくなってしまった。なんでそんな言葉を、なにかに向き合って取り組んでいる人に向けられるのかあんまりわからないっていうか、自分が無神経だっていう感覚が想像できない、わからないのって、貧しい。とても寂しい人だと思った。
「いま、通りすがりのおじさんに舌打ちされた」
ため息もする暇がないくらい、周りは顔の色、表情を変えていく。それが冷たいという奴らはふり落とされていく。どうしようもないのは世の中だけど、その融通の利かなさを無視できず、進み続けられない僕らも、ちょっとどうしようもないなと思ってしまった。
「なんか、美味しいもの買って帰ろう」
「そうだね、タピオカとか」
「飲みたい。並ぶのしんどいけど」
そう言っていた矢先、駅の前のドトールに、明後日からタピオカドリンクが発売される広告が張り出されていた。
え、絶対飲むから!って私は美春に宣言して、別れた。
まあ、何もかもすぐには変えられない。
どうしようもなくても、一緒に笑える誰かがいれば、少し前を向けるような気がした。
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