確かに私は顔が可愛すぎるが

から始まるエッセイ書いてって先輩から頼まれて、や、無理ですよって言って、だって、私は顔が可愛すぎると思いながら生きられないです、顔が可愛ければこれ全部解決するのになって高校生の時に思ってたことは、全部!根本的に解決することは無かった、ちょっと前までは可愛さが足りないからだとばっかり思って、でも可愛さにも限界はあるし、しかも多分これ可愛さとか関係なくて、もう今は程々に諦めて自分と付き合うことにしました

私より可愛い人はInstagramに掃いて捨てるほどいて、なんかいろいろダメになった時「あーこの人たちみたいに顔がクッソ可愛かったら全部どうでもよくなるのに」と思うことは今でもあるけど結局私はそこまでペラくなれないから。顔が可愛いからって悩みがどうでもよくなったりなんかきっとしない。顔がくそかわいいままウンウン苦しんでるだけ。でも可愛かったらそれも様になるのかな

私って可愛いんだって認識できる機会よりも、私はあの子よりは下なんだって思ってしまうことの方が多いじゃん、女の子の人生は。それの積み重ねでよく苦しんで、でも唯一完全な形での慰めがあるとすれば、人生で1番嫌いな同級生を引き合いに出して、まあアイツよりは可愛いからいっかwと思うことでほんの少しマシになる。けど、別に同じ世界で生きてるわけでもないし、もはや同じフィールドではないし比べてどうなんねん、と思って再び記憶から抹消する

盛れたとかメイク上手くいったとかは全て当社比なので俯瞰でみたときの自分の位置なんて恐ろしすぎて考えたくない、けれど、今って世の中の可愛いが底上げされてるから可愛い人が沢山いるのであって、だから大体可愛くて、平等に自分も周りも認めた上で書けばいいのかと思った。だから保険をかけて前書きを書いてる、そんなことしたところで性格の悪さはチャラにならんが。もうここまで読んで私が大森靖子を熱く聴くこと、十分分かるでしょ



確かに私は顔が可愛すぎるけど、それは毎日毎日私が頑張ってるからだし、でも頑張ってるのに報われてない、スタートラインが周りと違ったから並の女の子になるにはよく分かんないこともいっぱいしなきゃいけなくて、なんかめちゃくちゃ頑張ったその惨めな努力がデカすぎていっぱい褒めてもらわなきゃ割に合わないから。帰省する度におじいちゃんが「なんか綺麗になったなあ」って言ってくれて私は「せやろ〜」って言う。知ってるねん私が可愛いことなんか。自分が1番分かってます

でも、根暗というか繊細というか傷つきやすい部分がそれだけでは無いにしろしっかり存在していて、全体として性格がヤバい訳ではないはずだけど、部分的なヤバさが煮詰まってしまう瞬間は時たまあって、別にそんなこと誰でもあるけど、多分周りよりはちょっと濃くて、だから「可愛くて話しやすくてなんとなくいい感じやわ」みたいなふわっとした好意を向けられたら、私のめんどくさい部分を知らないのにアホか、って思って、でも恋愛ってアホになるもので、人のこと言えんし


自分性格悪いわ…でバッド入りがちだが、人間とは多面的で、人によってその人の評価は異なって、性格ってそもそもいい悪いの二元論では無い気がする、から、自分のことぐらい自分で認めてあげたいし、あんまり自分で自分のこと酷く思わないようにしようね、この性格で全体としてバランス取ってるみたいなとこありますからね、だからみんな私と友達なんでしょ、ぐらいに収めている。結局。ていうか「性格いい」って何。もしね、気になる人がいて「付き合うなら中身が大事」って言ってたとして、それは別にあーなるほどね、そうだよね、ふんふん、分かりますって思うけど「性格いい子が好き」とか言ってたらマジかよってなるかも。体調悪くなる多分。優しい人が好きとか悪口言わない人は素敵とか、何かしら限定されていればそっかって思えるけどね。そのよく分からない性格の良さって作り上げられた虚構かもしれないし、その子が良い性格でいるために他の周りの人が性格悪い人に仕立てあげられているかもしれないし、性格いいよねっていう雑な評価は結構怖いものでもある、その評価に同意しなかったら自動的にこっちが性格悪いみたいになる、でしょ

そもそも恋人の前で性格よく振る舞える訳が無い。どういうところが好きかって話題で「性格いいところがすき!」とか誰かが言ってたら怖いよー。それだと好きすぎて狂ったりしてないってことになるけど大丈夫?それお前のこと好きじゃないか、好きだけど嫌われたくなくてしぬほど気遣ってるか、顔に自信なくて性格でポイント稼ぐしかないと思ってるかの3択だよ。どんな関係でもある程度の思いやりは必要だけど、努力してまで性格いい子として付き合わなくてもいいやん。心に秘めた暴れん坊将軍は誰にでもいて、それがいつ放たれるかという話でしかない

もしかしたら世間一般的にはなんとなく性格がいい人として通ってしまうかもしれないけど私は絶対そうとは認めたくない人種の話します。どこのコミュニティでも特に嫌な思いとかはせずに清く明るく生きてきて、多分誰かから酷く嫌われたり誰かを凄く嫌ったりしたことがなくて、だから誰かと関係を築く上で控えめとかの単語を知らなくて、有り得ないほどグイグイくる、たぶん自分のことを誰とでも仲良くなれるスーパースターみたいに思ってるんだろうなって人、そういう人は弱い立場になったことが無い故の地雷発言を躊躇なくする時がある。でもそういう人はね、アホばっかりの世の中で、性格いいよねって評価されることが多くて、ンっそうか?って思っても言えない、そこで私が違うと思うなんて言っちゃったら私の負け、もう私が性格悪くなってしまうから、だからそういうスーパーネアカが私にとってはいっちばんモンスターな訳。絶対職場の同期に居て欲しくない。クソ上司が居たところでヒール役ぐらいに思えるけど、こいつのクソさに私しか気づいてないみたいな状況がいちばん苦しい




この話のまとめ方分からなさすぎるからラッコ先生で締める。2022年もありがとうございました。ごちゃごちゃ言ってるけど来年も可愛く生きるよ☆



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