楽天ひかりIPv6化からひかり電話解約まで

sannetから楽天ひかりへの半ば強制移行による通信速度夜間1Mbps以下という非人道的ネット環境から一転、IPv6化前倒しのニュースに小躍りした顛末については前の投稿に記したとおりである。

楽天ひかり、IPv6を前倒しで提供
https://note.com/bbp3110/n/n09444c29ce21

しかしこれはつかの間の快哉に他ならなかった。

危惧したとおり、再契約した楽天ひかりのipv6回線(ds-lite)に接続できず、なぜか以前のsannetのv6プラスが復活していただけであった。

現状に甘んじて問題解決を先送りしていたある日、終焉は訪れたのである。

5月18日昼頃:唐突にネットが不通となる。

PPPoEでの通信は可能であることを確認。

そういえば、楽天ひかりから、

■IPv6が開通していないお客様について
https://hikari.rakuten.co.jp/sp/info/20200417.html

こういった内容のメールが届いていたことを思い出した。
じつはsannetのv6オプションを解約すべくサイトを確認するもすでに手続きページはなく、サポートへの電話は何時間待っても繋がらないため、sannetへのアプローチは諦めていた。

しかし実際に接続が途絶えた以上、すでに契約は自動解除されたものと思われるが、一向にds-liteによるipv6接続ができる気配がない。

ちなみにルーターはNTTのひかり電話解約を目途にTP-linkのA10を購入済みである。
楽天ひかりサイトの対応機種リストにArcher A2600があったので、おそらく大丈夫であろう。

ところで、この対応表になぜかNTTのHGWの記述が見当たらないのを不思議に思っていると、

※NTT東西のレンタルルータについては、こちらをご参照ください
https://rmisp.force.com/ispc/s/article/ISPC113

というリンクが小声でつぶやくように記されていた。

その「こちら」さんによると、なんとすべてのNTTレンタルルータが現時点で非対応であった。

これはもはやA10にすべてを賭けるしかない。
だめならプロバイダ乗り換えという最終手段に打って出る他ない。

「楽天ひかり以外のIPv6サービスに係る解約手続きをしていただく必要」という記述が意味するところを勘案した末、NTT西日本の「サービス申込受付ページ」にログインし、
https://www.flets-west.jp/wso/

v6プラスオプションを手動で解約してみる…、が変化なし。

もしやひかり電話契約によるDHCPv6-PD方式にA10が対応できていないのでは? などと(よく分かっていないくせに)適当なことを考え、どのみちHGWは非対応なので、とにかくひかり電話を解約してみる。

しかしながら、ひかり電話の停止は5月末ということなので、それまで待つしかないのか?

なにをどういじっても繋がらないし、DNSアドレスが割り当てられていないようなので、これは単純に楽天ひかり側の作業が完了していないのだろうと諦めかけていた5月22日夕刻、前の投稿のコメント欄で同じ状況を報告してくれた方から「繋がった」との連絡が入る。

さっそく勇んで、A10にログインし、

ネットワーク→インターネット→インターネット接続タイプをDS-liteに変更、AFTER名をdgw.xpass.jpに設定。

めでたくipv6接続が復活!

つづいて5月29日早朝、予定の月末を待たずして、ひかり電話が停止、HGWのルーター機能が失われ、ネットが不通となる。

画像1

A10を再起動すると、DS-liteが再接続された。

画像2

これでどうにか楽天ひかりのIPoE/IPv4 over IPv6(DS-Lite)方式に接続できて、ほとんど使わなくなったひかり電話を無事解約し、わずかばかりの経費節減を実現することができた。

画像3

長い戦いであった(結果的にはなにもせずにただ待っていればよかったのだが…)。

今回の一件で、思いがけず久しぶりにネット上で面識のない方からのコメントによる情報共有ができたことで、なにか古き良きインターネッツ黎明期における共助を懐かしむ契機となった。

昨今の殺伐としたsns等の現状に食傷気味だったこともあり、改めてネットコミュニケーションの基礎は実用であると再認識し、なにか清々しい気分である。

情緒の吐露と安易な共感より、実用の共助こそが、私がインターネッツに求めるものだ。

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