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髪の毛が抜ける抗がん剤治療は本当に良いのか?

〈抗がん剤とは〉


抗がん剤とは、悪性腫瘍(ガン)の増殖を抑えることを目的とした薬剤である。抗癌剤、制癌剤とも。がんの三大治療である手術、化学療法、放射線療法のうち化学療法に入る。

〈中山祐次郎 抗がん剤治療を使う派〉

今回は抗がん剤治療を使う派の中山医師の記事を読んでまとめていきました。(以下要約とコメント)

・抗がん剤治療は''標準治療"というものに含まれる。"標準治療''とは、医師が治療の指針として重視する「ガイドライン」の、最上級治療のこと。

・標準治療は、まず専門家が20人ほど集まり、チームを作る。そして世界中の研究結果を集めて、''どの治療が最善か''を大量の論文を元に検討し、日本の実情に合わせた上でまとめる。

・「製薬会社に忖度した医者が出てくるのではないか?」という主張はもっともなことだ。しかし、一社だけが利益誘導に走るような作り方をしたらユーザーである医師たちにまず間違いなくバレるだろうから、もちろん影響はゼロではないとは思うがそんなに甘くはないと考えられる。
→ ソルト「一社だけではなく、製薬業会全体に利益誘導が走るような作り方をすれば、まさか自分の先輩達が間違うはずがないとか思ってバレないんじゃないか、と邪推してしまう。論文だって都合の良い論文は自由に作ることができる。この記事では、まず20人の医師が集まり…、とあるが、一体だれが20人集まるのか?ばったり出会って研究しましょうとはならないし、その医師達が標準治療を作ることで得るお金は一体どこから流れているのだろう?」

〈ディオバン事件〉


ディオバンという血圧の薬を作る製薬会社ノバルティスファーマ社の社員が、医師が主導した研究で、自社の都合のいいようにデータを改ざんしたという事件。
当時は規制する法律がないとして一審、控訴審ともに会社も社員も無罪になった(一審ではデータ改ざん行為は認定されている)。
→ソルト 「その後新しい法律ができたそうだが記事を読んでも言っている意味がよく分からない。すみません」

・薬の開発は製薬会社なしに行うことは不可能に近い。

・製薬会社はあくまで営利企業だということを認識しておかなければならない。

〈ソルト感想〉


実際に記事を書いた中山裕次郎医師の文は、疑問に対しての応答の論点が少しずれていたことと、主張と理由の関連性を感じられない部分が一部あり、気になった。

例えば疑問に対して応答の論点がズレている点は、タイトル「医者は、自分ががんになったら抗がん剤を使わないは本当か?」に対する返答が、「私はもし癌になれば抗がん剤治療を使います」は、答えとして論理の上だけでの正答で、不十分である。
医者というのは職業のうちの一つであり、そのサンプル数はその職業の全体にのぼるべきであって、一個人の医者の返答は求めていない。
この質問には、何%の医師が抗がん剤治療を使わないと答えるのか?自分の周りの医師は使うとこたえる人がどのくらいいるのか?そう言ったことが知りたい旨の質問だと受け取ることが、より本質をついているため妥当だと考える。

しかし、医師として実際にあった事件についてや、よくある説得力の高いとされる批判についての質問などに答える姿勢など、誠実さが感じられる部分もあり、そこは好印象であった。


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