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お金の歴史

去年あたりに自分のまとめ用に作ったメモをちょっと手直しして公開します。

【お金の歴史】

''超ざっくり''です。お金の歴史は諸説あり、断定する物ではなくソルトが説得力があると思ったものを採用しています。間違いがあれば積極的に指摘していただけると嬉しいです。

マイナスなコメントをする場合「嘘」と「間違い」の違いと「批判」と「非難」の違いを理解した上でお願いします。

これを機にお金について深く掘る人がいたら嬉しいです。

・最初は物々交換からだった。

・金(キン)は柔らかい上に高価な物なので、コインに加工され、これがモノやサービスと交換されるようにもなっていった。

・物々交換や価値の創造がうまい人はどんどん裕福になっていく。高価な金(キン)などを物々交換の代わりのように持ち歩くようになったけど、盗まれてしまう危険があるので安全なところに預けたい。そこで金や銀、米や服などの預かり屋ができた。それが銀行の始まり。

・そこで価値あるものと交換できる預り証が発行され、その預り証だけで取引が始まっていった。それが紙幣の始まり。価値のあるものは次第に金や銀になり代わっていった。

・その後多くの人が金銀や価値あるものを銀行に預け、その預かり証同士でモノやサービスのやりとりが行われる様になっていった。

・ここで銀行は商売を始める。預金者に利息を払い、高い利子をつけてお金を貸すことによって利益を得ると言う仕組みだ。これは銀行業を営む人への給料として一見合理的かの様に見えた。これがのちの金本位制へとつながる。金本位制の特徴は、預かり書を持っていくと金と交換してくれる点だ。

・銀行は新たな商売を思いついた。預金にある金(キン)が一気に下されるという様なことはまずない。では金がなくても紙幣を貸し出すことはできるのではないか?そうして銀行家は金庫にある預金以上の紙幣をローンとして貸し出し始めた。それが進むと、後に大航海時代が訪れる。エリザベス女王が銀行からお金を借りて船を作り、インドに渡る資金にするなど、この金(預り証)貸しの仕組みは産業の発展に大いに貢献した。

・やがて銀行の多額なローンと、銀行家の富に嫌疑をかけた富裕層が多額の預かり証を持ってきて本物の金(キン)と交換してくれと言った。銀行は彼らの預かり証に見合う金を持ち合わせてはおらず、これをきっかけに個々の銀行が破綻した。これがいわゆる銀行の取り付け騒ぎと言われるものの始まりです。

・しかし、銀行家が提供する大量のお金がヨーロッパ産業の拡大には不可欠なものとなっていたこともあり、銀行家は政府と連携して新たな法律を作りました。

・それにより'銀行と政府は連結し、法律によって通貨は統一化されました(日本なら円)。

・「通貨の発行と管理を私に任せてくれ。
そうすれば誰が法律をつくろうとも私の知ったことではない」マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド (銀行家)

・法規制により中央銀行制度が各地に広まっていった。法律の名の下に、'銀行は実際の金の保有量よりも多くの紙幣を発行(貸し付け)し始めた'。

・中央銀行は地方銀行を金の緊急注入をもって支えそれがまた、取り付け騒ぎの際に、調整として使われた。

・金本位制は金を担保として紙幣を発行するので、国によって金が取れる国と取れない国で'紙幣の流通量に差ができた'。その為、金の流通量の少ない国でものを買い、流通量の多い国でそれが売られるという産業が活発化した。結果、貧乏な国はどんどん貧乏に、裕福な国はどんどん裕福になっていった。

・戦後、世界は変動為替相場制となる。担保としていた金の分だけ紙幣が発行される、ということはなくなり、金と紙幣は交換が出来なくなった。

・これにより'銀行で発行されるお金は全て借金になった'。国債は政府が中央銀行に行った借金であり、日本の紙幣の流通量を増やすことになる。

・過去には、お金(カネ)の総量は実際にある金属の総量に限られていた。たとえば地下や洞窟から新しい金・銀が見つかった場合、それに見合うお金(カネ・紙幣)が作り出されていた。しかし現在の紙幣は借りることによって作られている。

・政府は新しいお金の創造に準備預金制度として知られる法整備を進めた。基本的に預金準備率は任意で国ごとに、そして時々変化します。
日本の民間銀行の場合は、民間銀行に預けられている預金の内100万円(銀行預金)を中央銀行口座(日銀当座預金)に預けることで、中央銀行からその何倍ものお金を借りることができる(上限なし)というものです。これは2010年からです。

・紙幣は貸すという形で発行されているのに、それに対して金利が付いている。返せなければ資産は持っていかれる。だが、流通しているお金の中で、全国民がお金を返しきることは不可能だ。なぜならそんなにたくさんお金は流通していないからだ。市場は新たな需要を満たす為に借金をする。その借金のおかげで、他の産業が自社の借金を返すことができる、新しくできた会社はまた別の新しくできた会社の借金から、自身の借金の利子を取り返し返済する…。産業が成長し続けられなければ(誰かが銀行からお金を借り続けなければ)破産してしまう。

・現在の日本のローンは、1例として東京の物件を買う為に3000万を借りたとき、30年ローンで合計650万の金利がつき、返せなかったときのために資産を担保にしなければならない。約5分の1が利子となる。

・銀行は金利をぼったくり、その上担保を取るなんてリスクなさすぎるだろ!悪どい商売!
この仕組みが酷過ぎるだろ!ふざけんなよ!と訴えてベストセラーになった小説が半沢直樹だそう。

・政府は、中央銀行から国債という借金をして国民にお金を流通させることで紙幣の流通量を増やしている。この仕組みがいわゆるMMTだと認識している。


・システム的に(政府含め)誰かが必ず借金をしなければならず、その借金の利子は、別の人の借金を受け取ることで成り立っている。

〈参考〉

https://youtu.be/jO1oOZOqdag


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