アンソロジーの仕掛けメモ

※BBiコレ公開・発売直後に主催のFANBOXに公開した記事です。

こんにちは!
BBiコレついに発表となりました。
藤村まりなです。

この企画を思いついたのは去年の冬。

アイディアをまとめるのに半年、制作に半年かかりました。

参加者さんの「仕事があるから遊びの企画にかまけてられない!」
と言うストレスを無くすために
原稿料一枚3万円出すことを決意しました。
(一定数の売り上げ達成ごとにもう一度原稿料お支払い、最終的に1枚6万円になってくれたらいいなと思っています)

私は今回
企画内容構想に1ヶ月
キャラ設定案、デザインに1ヶ月
ネームに1ヶ月
漫画40枚描くのに2ヶ月
事務作業に1ヶ月
はかかけてやっと思うものが描けました。

構想や事務などは参加してるみなさんも
かなり手伝っているので
私がその立場の時、欲しい金額を基準にいたしました。

6万円×40ページ=240万円

÷6ヶ月 月40万円

安心して
休日を過ごし
家族や友人を大切にし
他の漫画の仕事し
生活費を払い
笑顔を保って

そんな理想の活動がしてほしい!と言う一心で
出版に関するさまざまな勉強をしました。

今回いろいろなことを参考にしたり真似してみたり挑戦をしてみたりしたので何をどんな思いで実行したのかのメモを書いておこうと思います。
興味のある人は是非読んだり参考にしたりしてみてくれたら嬉しいです🥳


今回のアンソロジーの楽しさ

◼️規約やルールがあるとできないこと

ネットで原稿のオチまで掲載許可
SNSで原稿を掲載することで
読者様、作家様との交流機会を増やし執筆モチベーションの向上させる

原稿を全ページ順番にUPでもしない限り面白さの半減の影響は少なく
進捗UPは楽しみにしてもらえる期間が伸び、
結果的に宣伝に繋がる可能性

作家それぞれが自分で書店手配・事務・編集・宣伝…
やることが多い代わりに超高額の原稿料
売り上げを主催の手数料・次回大型企画運営費を覗いた
ほぼ全部の売上げを参加者へ配当
原稿料予測累計1000万を用意。


◼️1人だと出来ないこと

友と集まるからこそできる楽しいことがテーマ

お互い楽しく漫画を描いて
制作過程の中で感想を言い合ったり刺激しあったりする環境

自分だけで頑張らなくても休んでいる間、他の仲間が盛り上げてくれる!

お互いのキャラクターが登場し合う世界観、pixivの「企画」や二次創作のような楽しさ

◼️執筆者の安心

有料版が一定数買われるごとに【もう一度】原稿料のお支払い
【執筆した本人が】宣伝のしがいがある状況

◼️読者さんの安心

一斉にネット無料版で作品を楽しめることにより

・「クオリティの分からないもの」にお金を払う迷いからの解放
・入手困難で話題に乗り遅れるなどの格差をなくす

知った上で買うのか買わないのか
自主性、選択肢がテーマ


◼️同人誌は出版社様を脅かすものではない

商業活動が肌に合わず筆が折れてしまった作家様
個人活動が得意な作家様の可能性の追求

商業の合間に同人活動をする以外の選択肢として
作家様が出版社様に自費出版の
商業コミック化・メディアミックスの権利を売ったり
漫画家が自分の版権、作品に責任をもち
出版社様に逆に資金援助したりして助け合うと言う業界の選択肢の追加


基礎力の高い作家さんを同人界に放ち作品を描かせ
逆に作家から支援を受け取る選択肢があることで
漫画勉強中の作家様のプレッシャー緩和
育成に力を入れられる世界


※各作家様にはアンソロジーのキャラの出張漫画の掲載や再録コミック化を許可しています。

◼️読んでる人も参加者!

読むだけでなく読んだ後も作品を終わらせない!読者様と広げて作って盛り上げる!
作品の共有をテーマに楽しい場所作り!


◼️大手配信サイト様のアダルトカテゴリ内にあるBL作品への誘導、作品を豊富に

18禁BLも売れる時代を作り
エロ作品の年齢規制することへの売り上げ低下不安のハードルを下げる

全年齢恋愛中心作品と性描写中心アダルト作品の差別化


◼️なぜ無料版があるのに有料版が売れるのか
■1000万の回収

個人活動で売れる土壌を完成させて
最悪、自分の読者様から頂く売上だけでも回収可能な状態にまでしておく。

それから企画を徹底的に考えつくし用意し
あとは元からクオリティの高さを持つ作り手にとことん楽しんで執筆してもらう

同人誌ということで粗はあるかもしれませんが仲間の作品を見合いながら「もっとよくしたい、直してくる!」「この表現真似していい?!」など盛り上がると
時間はかかるが何故かどんどん自分のベストに近づいていく

本当に私自身はこの方法で素晴らしい作品集になったと思いました。
そして私と同じ気持ちになってくれた人が必ず有料を買ってくれると確信していました。

そんな感じで。
反感などもあるかもしれませんが
私は誰かに喧嘩を売ったり
誰かを否定するつもりもないです。

「私はこれで上手くいったよ。」

言わないのと言うの
どっちがいいのか?
そう考えた結果言うことにしました。

普段はちんこをいかにエッチに描くかだけ考えています。

エロ漫画家ですからね。

この企画は一人の筆遅貧乏漫画家が必死に勉強した知識を生かしたもの。
少しでもどこかにいる「昔の私」と同じ状況の誰かの参考になればと思います。

読んでくださり有難う御座いました!!
それではよいBLライフを!

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