KAITO_V3の調声メモその2

■最近カバーを2曲作成し、それぞれで「ここは今後も活用できるのではないか」という調声方法が見つかったので備忘録としてここに残すことにしました。今さらKAITO_V3の調声メモを残したところで誰の役に立つんだ、という気持ちはありますが残すだけ残しておきます。

①がなり声
②ドスの効いた声
③トークロイド

今回使用させていただく楽曲
1、脱法ロック(Neru様)

2、ファントム(wotaku様)


①がなり声

主にこちらのカバーのサビに使用しています。

だっぽう、がなり

(上、ブレシネス 下、ダイナミクス)
1.ブレシネスで山を作る
 今回は子音発音の1/32ほど後ろに山を作りました。
2.ブレシネスの山をなぞるようにダイナミクスで山を作る
 ブレシネスのみでも枯れ声は作れますが、ダイナミクスも操作した方が力んで歌っているような雰囲気が出たのでこのようにしています。

…もしかしてVOCALOID4ならこんなことせずともがなり声が作れたりするんですか?(いまだにVOCALOID3で調声している)

・おまけ

だっぽう、あ

(上からジェンダーファクター、ブレシネス、ダイナミクス)
序盤の「あ~首吊り前にンプを繋いで」の「ア」の発音がすけべだ(褒めている)と思ったのでこちらもメモ。
ノートを分割ししゃくり上げ、ジェンダーファクターを下げ、ブレシネスを上げました。「あ」の発音はジェンダーファクターを下げることが多いです。
喘ぎ声みたいな発音になります。色々使えそうですね。ね。


②ドスの効いた声

こちらのカバーの「どけよ」の発音です。(01:27頃)

ファントム、どけよ1

1.子音を分割、音程を下げる
 再生しつつ良い感じの音程を探します。こうして見ると思ったより下げてますね。
2.ダイナミクスでアクセントを付ける
 「け」がはっきり聞こえるように山を作りました。

ファントム、どけよ2

3.ブレシネスで山を作る
 喉を鳴らしている感じにしたかったので「け」「よ」の部分に山を作りました。ガラガラ声になります。
4.ジェンダーファクターを上げる
 下げるよりも上げた方が野太い声になったので少しだけ上げました。

正直に言うともっと威圧的なボイスにしたかったのですが、今の私にはこれが限界でした…MIXで改良できたかもしれません。


③トークロイド
『ファントム』カバーの01:29頃と、以前作成したカバー曲でトークロイド(という扱いで良いのかな)を作成しました。

今聴くと凄くメカメカしいですね。

画像5

ノートを分割し、山を作るように配置していきます。
今回は疑問文(大丈夫だった?)でしたので語尾を上げました。こういうの中学英語の最初期に習いましたね。懐かしい。

トークロイドは歌唱ボイスよりもMIXの仕方が分かりません…誰か助けてください。


■おわりの雑談
・毎回、調声うんぬんよりもMIXが下手糞なのではないか?と感じています。特にコーラスのMIX。

ファントム

・『ファントム』のKAITOは『チェンソーマン』の吉田ヒロフミを見ながら描きました。DVの悪魔は草
・ここのところパソコンの調子が悪いので、ぶっ壊れる前に作りたいもの作っておこう!と立て続けに投稿しておりましたが、これにてひと段落です。お付き合いありがとうございました。


・KAITOで「ファントム」と言えばDIVAXモジュールのアイヴィーファントムくんとMiraiコスチュームのPhantom Thiefくんが居るのですが、皆様覚えていらっしゃいますでしょうか。
・2020年現在のKAITOモジュールの認知度ってどんなもんなんでしょうね。


・「うちのKAITOさん」と言うものをあまり考えて来なかったのですが、ここ最近の3つのカバーを作っていて(この喉ちんこブチ切れボイスがうちのKAITOの特徴なのかな…)と思いました。可哀想過ぎる。
・パワーのある声を目指すと痰が絡んでいるようなボイスになってしまうのは何故なのでしょう。


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