ライカエジソン

http://news.livedoor.com/article/detail/16214336/

老舗ビジュアル系専門CDショップのライカエジソンを経営している会社が破産してしまったらしい。

新宿やその他の業務は、ほかの会社に譲渡しているため継続するらしいが、原宿店はなくなってしまう。

継続とはいえ、その先は確定的に存続するとも限らず、一時代の終わりというものを感じざるを得ない。

小さい頃、ビジュアル系が大好きだった自分は、御多分に洩れず、ライカエジソンに通っていた。

ロッキンママ

ヴィジュアル系でもなくV系でもなく、ビジュアル系の時代だ。ビジュアル系。なかなかのイノセント感。テレ朝でブレイクアウトとかやってて、TVリポーターの東海林のり子さんがロッキンママとか呼ばれていた時代だ。なんだよロッキンママって。
(因みにロッキンパパは、SHOXXXというビジュアル系専門誌の編集長、星子さん)

新宿の少し奥にある店舗は、正直幼い自分には敷居の高い場所だった。

原宿店にもたまに行っていたし、原宿という場所は、V系には結構重要な土地だったりする。

今じゃタピオカとWEGOとK-POPって感じ(かな?)の竹下通りは、当時真ん中辺りにビジュアル系専門店が結構あった。

原宿

時代の潮流に合わせて1番変容する場所だから、昔は田代まさしの店マーシーズとか、所ジョージの店とか、竹下通りじゃないけど、梅宮辰夫のたっちゃん漬けとか、端っこには八名信夫の悪役商会グッズの店、イカ天の店、とか、芸能人ショップやテレビ番組ショップの時代があった。なんで覚えてんだろうってくらい小さい頃の記憶だ。

その後は、光GENJIとか、SMAPとかの生写真ショップがたくさんあった。もちろんジャニーズショップも原宿にあって(今もある)ジャニーズ寄りの時代があった(ジャニーズの合宿所もあった)。

そんな原宿の、ビジュアル系時代があったんだよ。MALICE MIZERのボーカルがまだGACKTじゃなくてTETSUだった頃のアルバムとか、めっちゃ高く売ってた。
プレ値を喜ぶ文化は、その後の裏原ブランド文化から、今の転売ヤー文化に受け継がれてると思う。違うか。
マリスのマシェリって曲の初回シングルとか、買ったなぁ〜!当時は大体ブックレット仕様で、無駄にページ数の多い、メンバーのカットだらけの、まさにビジュアルを売りにした内容だったんだよ。
(ブックレット仕様って今じゃコンテンツとして中々難しいですよね。
SAKEROCKがアルバムに付けてた時は、ハマケンさんが大学の堂前先生との対談とか載ってて、おお〜堂前さんじゃーん!みたいになったのを覚えてます蛇足です)

四天王

X JAPAN、LUNA SEA、L'Arc〜en〜Ciel、GLAY、PENICILLINが好きというのは割と(?)公言しているのだが、

La'cryma Christi、FANATIC◇CRISIS、SHAZNA、MALICE MIZERのビジュアル四天王はもちろん、

LaputaやRouage、L'luviaなどの名古屋系も好きだった。
ちょい手前に黒夢や、Sleep My Dearなんかもいる。Sleep My DearのヤスミっちゃんとPENICILLINのO-JIROさんのやっていた808というグループの初回盤とかを買っていた。

Eins:VierやD-Shade、グニュウツールなど、自分のギターに影響を与えたバンドも少なくない。

ラルクのTETSU(YA)さんがその前にやってたバイストンウェルと同時期にやっていたLuis-Maryの短冊型CDとかも持ってた。ここのボーカルが、後のTM Revolution、タカノリメイクスレボリューションだ。

ライカエジソン

少し熱を帯びてきてしまった。
この話はまた、別の機会に。

そんな名盤珍盤奇盤だらけのビジュアル系界の音源を、一手に引き受けていたライカエジソン。

行かないわけがない。

サイン会のとき公園で待たされるあの感じや、読み方がわからなくて探すのに時間がかかったり、特別特典目当てで店着日に行ってみたり、お世話になってた先輩のバンドの音源が置かれてるのを見に行ったり、と、思い出されることは多い。

しかし、歳月を経て、少し視野が広がったと思ってイキがってる自分は、近くのレゲエ7インチばかり売ってる店に寄ったり、その奥のスポーツグッズ専門店に足繁く通ったり、ライカエジソンに足を向ける回数も減っていった。

昨今のサブスク時代の到来、V系の活動云々、色々と原因はあるのだろう、自分みたいな人もいたのだろう、それ故に、経営が困難になってしまう事もあるだろう。

事が起きてから騒いだって、いつも手遅れだ。

いいともの最終回を嘆いていたほとんどの人は、昼間仕事に出でいる人々だった。
終わっちゃうの?、なんて言ってる人たちの殆どは、普段見れてないはずの人たちだった。
増刊号は楽しみにしてたかもしれないけど。

素敵な時間はいつまでも続くわけではない。

当たり前が当たり前であり続けることはない。

盛者必衰、ビジュれるものも久しからず、タモれるものも久しからず。


ちょっと違うな。衰じゃないしな。


かつてワクワクさせてもらった者として、そして今もそのワクワクを宝物として持っている者として、

経営母体が変わっても、今後も存続してくれることを願ってやまない。

#ライカエジソン

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