昔に読んだ漫画を読み返した話。

小学生の頃、NANAが流行った。

映画もみたし、真っ先に漫画の全部を読んだ。

当時にはわからないことも多くあった。

でも私は矢沢あいさんの作品を好きになった。


そしてそこから、NANAを連載している冊子を買うようになった。

いろんな作品、年齢様々な登場人物が多く、

知らないこともあって刺激をたくさん受けた。


あの頃読んでいた漫画の主人公や登場人物たちの年齢を、

私は今超えてしまったなぁと思うようになった。


特にNANAの登場人物たちは20代前半が多い。


私が同じ年齢くらいだったときには、

そんなに頭がよかったわけでもないし、

子育てができたかと言われると無理だと思う。


あの頃思い描いた大人にはどうしてもなれていないと思うのだ。


それまでにも私は

あさりちゃんやぼのぼののようなギャグ系のものや、

フェアリーテイルのようなバトルファンタジー系や、

小説から漫画になった作品なども読んだ。

いずれも「この年齢で自立してるのすごいな」と思うものばかりだった。


同級生が28歳になってきて、

あの頃見た漫画の登場人物たちにも近くなければ、

思い描いた大人像にも近くなくて、

何をしてるんだろうなと思うことがある。


そして最近、好きだったジブリ作品を見て、

見る年齢によって考え方や見方が異なることを実感した。

子供の頃だったら「何だコイツ」と思ったけど、

今見ると「こう言いたくなるよねわかる」と手のひら返しでも起きそうなくらいに。

なので、あの頃読んだ漫画をじっくり少しずつ読み返すことにしてみた。

結果、登場人物1人1人に共感と親近感をさらに持つようになった。


あとはギャグ系漫画のくださらなさは素直に笑うために必要だとも思った。


こんなにも年齢で考え方って変わるのか。

でも物事を見る本質はあんまり成長してないかもなぁと思うことも多い。


そしてあと1つ、

漫画で憧れたレディーのイメージから、

「大人になったら値札を見なくても服が買えると思っていた」けど、

値札を見なくても買えるほど稼いでないから諦めな!って。

あのとき持った年齢の憧れは、


ときにとっても残酷である。笑