HOW TO SEX 奈良林祥

HOW TO SEXで性を学んだ

私たちが中高生の頃はネットがなく、いろんな情報は書店での立ち読みでつまみ食いするかテレビ、ラジオからの情報に頼るしかありませんでした。学校で教えてくれない性の情報は明星の付録か奈良林祥先生の「HOW TO SEX」を大人にばれないように立ち読みするだけでした。ほんの1分未満の時間の立ち読みを日々繰り返し学ぶしかありませんでした。買う時にレジで咎められる可能性を考えるとおこずかいを貯めて買うわけにもいきませんでした。

奈良林祥とは?

日本の医学者・医学博士。性の研究者です。謝国権、ドクトル・チエコと並ぶ日本の性医学評論のパイオニアとして知られています。東京医科大学卒業後、東京都衛生局に技師として勤め、家族計画思想の普及と、正しい避妊法の指導に努めた方です。1961年に東京・四ツ谷の主婦会館相談室長に就任。その後およそ40年の間、主婦会館クリニックで結婚と性のカウンセリングを続けました。1971年に「How To Sex」シリーズを出版。当時としては珍しいカラー写真を使い性交テクニックを解説しました。計250万部以上売れる一大ベストセラーになりました。ワニの本といえば「HOW TO SEX]で知ったという若者も多かったはずです。

SEXについては誤情報がいっぱい

コロナ禍でも政治家や社長たちは不倫やパパ活に励んでいます。自分たちの地位を揺るがすことになるかもしれないのに本能に勝てないのです。奈良林先生は「ベストSEX」という著書を性の俗説・誤謬を排し,生命源の本質を説くHOW・TO・SEX以来十年を経過し,安易なセックス情報氾濫のなかで,性の本来あるべき姿をやさしく説き,写真を多用してヴィジアルな時代に対応した入門書として上梓しています。本能に勝てない大人も多いのに10代の若い世代は欲望に打ち勝つことは難しいのです。奈良林先生のような著作をきちんと学校でも教育していただきたいものです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?