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野球ファンの裾野を広げてファン拡大のベイスターズ


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

チケット優先販売のハードルが上がった

ベイスターズのチケットは発売と同時にネットが繋がらなくなるほど人気のチケットです。チケットを優先的に買うにはシーズンシートを持っているか、ファンクラブ会員にならなくてはいけません。ファンクラブの中でもステージランクによって優先的に買える日時が違います。これまでステージランクは横浜スタジアムに何回来場したかのスタンプによって基本的には分けられていました。以前からグッズの購入金額も加算されていましたが、大きくものを言うのは来場数でした。しかし2024年から購入金額も含めたSTARの数でポイントが決まります。500STARでランク4、2500STARでランク3,4500STARでランク2,7500STARでランク1です。来場1試合で80STAR、イベント来場1回で80STARです。試合の来場だけで7500STAR貯めようとすると94試合必要なので無理です。チケット購入については1000円について電子チケット40STAR,紙チケット30STARとなります。電子チケットで5000円の席を買い来場すると200STAR+80STARで280STAR取得できます。これでも27試合の来場が必要です。買い物については4000円ごとに120STAR付きます。また飲食は1000円ごとに30STAR付きます。最高ランクに到達するにはかなりお金がかかるということはわかるでしょう。しかしアジアプロスポーツチーム売上No1を目指すベイスターズにとってはこういった施策が必要なのでしょう。

横浜スタジアムが楽しいから満員になる

ここまで大変な苦労をしても横浜スタジアムが満員になるのでしょうか?DeNAがオーナーになってからまず神奈川県内の小学校、幼稚園、保育所などに通う約72万人にベイスターズのキャップを配りました。これで野球に親しみがなかった子供やその親にベイスターズを意識してもらいました。また、少年野球教室などを神奈川県内で催して、OBが指導者として子供たちに接したり、オフには選手たちも各地で指導したりして、子供やその親にベイスターズを身近な存在にしました。また横浜スタジアムの経営権を獲得してからは女子トイレを増やしたり、こだわりの味のビールや食事を売り、グッズについても種類を増やしました。dianaというチアリーダーが各地でチアスクールをするなどして若い女性のファンも増やしました。野球通のおっさんが加えたばこでヤジを飛ばしながら観戦するという、かつてのスタイルからファン層は大きく変わりました。また応援団についても球団と連携することが多くなり、コロナ禍ではリモートの応援をするなどして横浜スタジアムの楽しいムードを損なわないようにしてくれました。試合前、後のイベントも豊富で一流ミュージシャンのステージやレジェンドOBのトークや今では恒例となったSTAR☆NIGHTなど野球以外の楽しみも増えました。

テレビ中継がマニアックになってことで視聴率が落ちた

地上波でのプロ野球中継が昭和の時代に比べてかなり減り、放映権料に売上を頼っていたセ・リーグの各チームは経営が苦しくなりました。プロ野球中継がテレビ技術の発達と共にマニアックな位置でのカメラからの中継や細かすぎるデータの紹介をし始めるようになると初心者野球ファンはプロ野球中継から一気に離れていきました。パ・リーグはいち早くマーケティングをして、本拠地のファン獲得に動きましたが、ベイスターズなどはそういった動きに乗り遅れてしまいました。DeNAになってから来場者や来場しない街の人にアンケートを取り、来場してみたいと思うイベントを増やしたり、グッズを増やしました。前述の子供たちの取り組みもその一環です。こういったことでファンの裾野が広がり、売上もNPBトップクラスで200億円を突破する勢いです。選手たちも球団に管理された中でのファンサービスをするので、ファンサービスが自分の年俸に戻ってくることを知っています。また、管理された中でファンサービスをするのでトラブルに巻き込まれにくい環境ができています。「最大のファンサービスは勝つこと」という監督もいましたが、勝つことは上位にあるべきファンサービスですが、ファンの裾野を広げるためにはそれ以外のきっかけになるファンサービスが必要だということをベイスターズは教えてくれています。

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