森敬斗でショートは万全か?
お断り
今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。
ドラフト1位5年目の覚醒
2019年ドラフト会議は明大森下投手か?桐蔭学園高校森敬斗選手か?とベイスターズの1位は噂されました。2018年のドラフト1位は高田GMが最後のドラフトということで、2012年以来ほぼ大社の投手をドラフト1位で指名してきたベイスターズにとって、2009年の筒香以来のドラフト1位高校生野手小園海斗へ1位入札しました。しかし小園に対してオリックス、広島も入札して抽選で広島が獲得しました。現在、広島のショートで4番を打つ小園選手がベイスターズに入っていたら・・・と感じます。オリックスは外れ1位に天理高校の太田内野手、ベイスターズは東洋大の上茶谷投手に入札します。上茶谷もヤクルトとの競合になり、ここではベイスターズが抽選で勝ちます。もし小園がベイスターズに入っていれば、2019年の森敬斗選手ドラフト1位指名はなかったでしょう。また小園の外れ1位で入団した上茶谷は入団1年目先発ローテで7勝しています。このこともあり、2019年ドラフトではベイスターズは明大森下投手への入札をしなかったともいえます。
2019年ドラフトで入団した高校生内野手の活躍を見届けるしかなかった森
2019年ドラフト高校生ショートのライバルの活躍は目覚ましかったです。まずオリックスドラフト2位の紅林は2年目からレギュラーに定着、オリックス三連覇の立役者となっています。紅林は森が中学まで過ごした静岡でのライバル関係。ポテンシャルの高さで上回ると見られた森は、ベイストナインにも輝いた紅林を見て、悔しい思いをしていたことでしょう。ヤクルトドラフト5位の長岡も3年目からショートのレギュラーとなり、ゴールデングラブ賞を獲得しています。また同じドラフト1位の内野手では中日石川が4年目にレギュラーとなっています。
ケガに泣いた森敬斗
森敬斗は1年目から一軍を経験し、2年目には44試合出場します。この年ファームではショートで69試合に出場し、打率.255、6本塁打、29打点、16盗塁という成績を残し、3年目にレギュラーという絵が描けるようになりました。しかし3年目、オープン戦で本塁を狙った走塁で転倒し、右太腿裏の肉離れと左足首の捻挫と診断され、一軍は遠のきます。後半戦になり一軍に定着して、61試合出場、打率.234、2本塁打、6打点、5盗塁でした。この年のオフにベテランの遊撃手倉本が戦力外となり、森がショートのレギュラーか?と思われました。しかし、ドラフト3位で駒大の林を獲得、トレードで中日のショートとしてレギュラーだった京田を獲得して、森は苦しい立場に追い込まれます。一軍と二軍を往復する森に4月、打球が顔に直撃し左鼻骨を骨折で戦列を離れます。ようやく復帰したものの7月には右手有鈎骨を骨折で、シーズンを終了し、一軍では9試合しか出場がありませんでした。
守備でお金がもらえるショート 森敬斗
2024年の森はショートだけでなく、セカンド、サードもこなせるように練習し始めました。ドラフトでは、森と同年齢の左打のショート石上を獲得しました。森はドラフト1位のアドバンテージをはく奪されたのです。オープン戦好調だった石上がショートのレギュラーでしたが、二軍で地道にプレーしていた森に5月チャンスが訪れます。そこから交流戦終了まで30試合に出場し、打率.226ですが、パンチ力のある打撃と相手投手に球数を投げさせる粘りの打撃で、ショートのレギュラーに定着しています。森の凄さは何よりも守備範囲が広く、強肩で、まさにプロのショートと呼べる守備です。阪急黄金時代のエース山田久志さんをして、阪急の伝説の強肩ショート大橋穣さんの後継者と言わしめた森の守備です。大橋さんはセンター前ヒットをアウトにするという伝説のショートで、日本シリーズでは王さんのほぼ外野の定位置のフライを大橋さんが取ったとも言われます。森にはそれぐらいの伝説的ショートになる資質があります。足が速く、打撃も力のあるスイングなので、2割5分、15盗塁ぐらい目指して欲しいです。
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