打撃を磨け山本祐大

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

勝てる捕手山本

山本はスタメンマスク33試合、そのうちフルでかぶったのが20試合。この勝敗は15勝4敗1分けで勝率.789でした。勝てる捕手というのが山本です。一昨年、イースタン・リーグで.619という驚異の盗塁阻止率を叩き出した鬼肩がストロングポイントです。2021年一軍では.368でした。送球についてはワンバウンドでもいいから低く送球するという意識が山本にはあります。このことが8月20日の読売ジャイアンツ戦では2つの盗塁刺(坂本勇人、松原聖哉)をマークに繋がりました。送球の引き出しが多いのも山本の特徴で2022年はレギュラー奪取を見込めそうです。

実は打撃が得意

ラミレス前監督は山本選手の打撃をいつも絶賛していました。「彼の打撃はいい。普通の人が何年もかかって習得する技術をすでに身につけている」と同様にファームのコーチ陣も山本の打撃を絶賛していました。京都翔英高校では、同期の楽天・石原彪が捕手だったため、外野手としてクリーンナップを打っていました。BCリーグ滋賀時代も打率.294でした。しかし2021年の一軍での打率は.131と低調でした。一軍の試合に出場する中でまずは捕手としての守備を優先したためでしたが、打撃が悪いことで試合の途中で代打を出されることが多く、得意だった打撃を疎かにしたことが裏目に出たシーズンでもありました。

師匠である阪神梅野と自主トレ

山本は2021年から日本代表捕手である阪神梅野捕手に弟子入りしています。梅野はずっと足が動いているといます。足から始動し、どんなボールに対しても足が止まってミットだけでいくということが、まったくないのです。この部分を山本は身に付けようとしています。山本はメロ投手とのコンビが特徴的です。昨年9月4日に来日初勝利を挙げたロメロ投手は、その後同20日に完封勝ちも収めて、4連勝を含む5勝1敗と活躍しました。後半戦9試合すべてでリードしたのが山本選手で、その間の防御率は2.09でした。前半の登板5試合でほかの捕手2人と組んだときは防御率5.57と振るわなかったロメロ投手が、山本選手とのバッテリーではイキイキと躍動しました。体を使ったキャッチングができる山本とロメロの相性がいいことが結果に出ています。リードについても自分色を出してきている山本に2022年は期待したいです。

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