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ベイスターズ外国人獲得戦略


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

ダイヤモンドバックスとの戦略的パートナーシップにより選手契約の詳細を知る

MLBの選手は所属が極めて細かく分かれていて、契約のオプションまで調べないと簡単に契約が出来なかったり、逆に絶対来日しないだろうと思われる選手と契約できることがあります。典型的な例がバウアーでMLBとの契約が難しい時のプレー先としてベイスターズがオファーできる準備をしていたことが、功を奏しました。ベイスターズは2019年からダイヤモンドバックスと戦略的パートナーシップを結んでいます。コーチの交換派遣の他に、経営的な面でも情報交換しています。そんな中で選手の契約についてMLB選手の多岐にわたる契約例をベイスターズフロントは研究しているのではないか?と思われます。27歳で今シーズンも19試合に登板しているジャクソンですが、ウィンターリーグで40人ロースターが勝ち取れず、春季キャンプの招待選手を所望していたところにベイスターズがオファーしたわけです。後述するMLB独特の登録枠事情とジャクソンのオプション契約細部を把握していたため、契約ができたと思われます。

MLBの登録枠は少ない

MLBではスプリングトレーニング開始時点で各チームの26人ロースター(MLB登録枠)は確定しておらず、40人ロースター(MLB登録拡大枠)の選手と、ロースター外の招待選手と呼ばれるベテランのFA選手や傘下マイナー球団所属の有望選手の中から、レギュラーシーズン開始までに開幕のロースター枠をめぐってふるい分けが行われます。MLB契約がキャンプまでにできていない選手は招待選手という形でキャンプで紅白試合や練習試合等で契約を勝ち取ります。筒香選手も招待選手の枠を狙っています。ジャクソンのようにMLBとAAAを行ったり来たりする選手は、必然的に出場機会が少なくなり、結果としてMLB定着ができない可能性が高いです。巨人に在籍したマイコラスがそういう立場の選手で巨人で最高勝率、最多奪三振のタイトルを獲得後にMLBへ移籍し、最多勝を獲得しています。マイナー契約でアメリカにいるよりもNPBで活躍した方がよいと考える選手は増えています。特に投手は26人枠で13人までしか登録できないため、競争はかなり激しいです。もちろん162試合を5人の先発投手、5人のリリーフ投手、1人のクローザーで賄うチームが多いため、故障者が出て昇格するチャンスもあるが、選手が持つマイナーオプションの回数もあるため、むやみやたらにMLB、マイナーの往復ができなくなっています。ジャクソンはこのオプションが0になっていたようで、メジャー契約を新たに獲得しなけれないけなかったことをベイスターズは事前に調査していたため、契約がスムーズに行ったと思われます。

NPBで結果を残せる選手になるにはモチベーションが大事

日本人選手がMLBに行くことを容認しているベイスターズは、アメリカでチャンスを失った選手をNPB経由でMLBに戻すということで、選手にモチベーションを保ってもらいチームに貢献してもらうという方法で外国人選手の獲得の新しい形を模索しているようです。退団したエスコバーやソトが長期契約だったため、長くチームに在籍してもらうということの大切さもわかりますが、よりスケール感がある外国人選手を獲得するためにMLB復帰をNPBで目指す選手をうまく獲得する形もあるのだと思います。ちなみにダイヤモンドバックスに古田敦也氏が臨時コーチで招聘されました。ロブロ監督と古田氏が同僚だった縁とも言われますが、ベイスターズからもコーチを派遣したこともあり、手続きの代行などベイスターズが絡んだと言われます。古田氏も何らかの形で球界復帰を望んでいるのかもしれません。

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