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ベイスターズ打撃のカギは出塁率を上げること

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

阪神との差は四球と出塁率

2023年のベイスターズは打率が阪神と同じ.247でした。安打数は1182安打で阪神より2安打多いです。しかし四球に差があります。阪神は494四球、ベイスターズは355と140近く四球が少ないです。出塁率でみるとベイスターズが.305で阪神が.322と打率が同じなのに四球の分出塁率が0.017近く差を付けられています。盗塁が阪神79,ベイスターズ33で46個差があります。そのせいか阪神の打点が534,ベイスターズが503と31差があります。長打率がベイスターズ.369,阪神が.352なので.017ベイスターズが上回っている分を盗塁でフォローしている感じです。

阪神は各打者が狙い球を絞っている

阪神の1,2番近本、中野に代表されるように足が速く、出塁率が高い打者がいることで対戦相手の投手は、ボールをいろんなコースに散らばらせて配球を考えています。しかし、近本、中野は自分が打とうと決めているコース、球種以外はファールで粘る当てる能力が優れています。阪神の打者は待ち球をして四球が多いのではなく、初球からも振ってきます。近本、中野も初球ヒットで出塁というケースが割とあります。しかし、ボールゾーンに来た球は見送り、ストライクかボールかが怪しいコースはファールで粘れます。ここが阪神の強みです。投手からしてみると、待ち球しているとわかれば、初球から甘いコースでストライク先行させて追い込めます。阪神の打者は甘ければ痛打します。四球も粘った挙句に選ばれるので、投手へのダメージが大きいです。対策は難しいのですが、1つの打席で内外高低を極端なまでに散らすことぐらいしか対策はありません。様子見で外角に投げるボールは阪神打者は見送ります。打たれても仕方ないと外角のボール球で様子を見たり、遊び球を使うことは阪神へ勝ち星をあげることになります。

ベイスターズ打線が阪神打線の意識を持つには?

阪神は4番打者の大山も四球が多く、自分のホームランで決めるとかではなく、まず打点をあげること、それが難しければ出塁することといのを意識している感じです。早いカウントまでに甘い球が来れば打っていくし、外角のボール球で様子見られるなら四球を狙っていくという感じです。ベイスターズ打線もまずは、打ちに行く球を極力絞り、ピッチトンネルで変化してきて予想外の球だった時にはファールゾーンに当てに行くように対応しなくてはいけません。ファールを打つ練習などもした方がいいかもしれません。そしてデータの中で自分が打てる可能性が高いボールを絞ることが何より大事です。投手からしてみたら明らかに外角に外れるボール球は意味がないので絶対投げない、遊び球も絶対使わないという意識で阪神に対峙しないと勝てないでしょう。ラミレス監督時代「ファーストストライクから打ちに行く」という決め事がありましたが、あれは「初球打ち」ではありません。あくまで「打てる球」が来たら初球でも打つということです。ラミレス監督自身、巨人時代四球で出塁したら30万円というボーナスがあったので、様子見の外角のボール球には手を出しませんでした。こういったことをきちんと意識して欲しいです。

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