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1987プロ野球選手名鑑 遠藤   高木豊

87年プロ野球選手名鑑

まだ首脳陣や選手の住所が載ってますね。写真記事ではこの年就任した大洋古葉監督の記事が。「ぬるま湯体質の一掃」「闘志なきものは去れ」「サバイバルキャンプ」という言葉が並び選手の声は「これがプロだ」という充実感。いや結果出なかったんですけど。紅白戦では「送球ミスや暴走」「大洋伝統の大味野球」これに対して古葉監督は「なっとらん」。そのままでした。そろそろ固まった87ルーキー評価では友利投手に「2,3年後が楽しみ」と評価。「オールスター前に一軍に出てくるかも」とも。

12球団新布陣

12球団新布陣を図解で示す記事も選手名鑑号ならでは。大洋はアメリカ的混成チームの利点を生かしたと書いてあります。この時点では捕手若菜、一塁手ポンセ、二塁手山下、三塁手田代、遊撃手高木豊、左翼加藤博一、中堅屋舗、右翼ローマンとなってますね。中継ぎで獲得した新浦を先発でと早くもコマ不足感。チームの記事では永射投手の記事が。セ界の外人斬りという見出し。阪神バース、巨人クロマティを抑えるために出番が増えるとなっています。

外人テスト生騒動

今では外国人選手と言っていますが当時は外人という割と失礼な表現でした。これは西武にテスト生としてやってきたMLBの元新人王スティーブ・ハウ投手のお話。週刊ベースボールに記載されている各球団の投手のスピードが140km/hに届いていない中で、ハウ投手は145km/h出したそうです。ただコカイン常習者で逮捕されドジャースを解雇されてのテストということでどうするか?という記事です。結果不合格でした。帰国後MLBに復帰し96年までリリーフで現役だったことを考えれば惜しい素材でした。同様にヤクルトもロイヤルズの主力打者だったウィリー・エイキンズ獲得寸前でしたがコカインで逮捕された過去があり獲得を断念しています。

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