オフシーズンに盛り上がるベイスターズファン

大洋時代から弱かった

大洋時代からベイスターズは8月を過ぎるとBクラスが決定的になり優勝争いはおろかAクラス争いからも置いて行かれることが多かったのです。選手は首位争いのチームがベイスターズ戦への手を緩めてくるとタイトル争いのために打ち出します。3割の常連でお馴染みだった選手はオールスターまでは2割台、各球団が若手の二線級を当ててくると4打数4安打など打ちまくり3割超えてきました。そもそも優勝争いよりタイトル争いへの興味の方が大きかったのかもしれません。コーチもタイトルホルダーを出すことで名声が上がりますから指導法としてもチームプレーよりは個人技の選択肢を与える指導が多かったと言われます。ファンはシーズン終盤になるとスタジアムから足が遠のき、いやそもそもスタジアムに足を運ばないファン?も多く、そういったファンの楽しみはチームの勝敗ではなくオフのドラフト戦略やFA,トレードでのチーム補強ということになります。どちらかというとドラフトファンや外国人補強、トレードなどに詳しいファンが多くベイスターズに金を落とさず、チームの補強に文句を言う日本人の大好きな「金は出さぬが口は出す。」という現場を混乱させるだけのようなファンも多いです。とはいえファンの存在なのでチームへの影響度はSNSの発言を見て引退を決意したり、チームから気持ちが離れる選手やコーチが複数人要る程度なのかもしれません。以前はフロントもファンと同じような気持ちの人が多かったのでそもそもチーム運営がめちゃくちゃでした。

強すぎる巨人

巨人が強すぎてセ・リーグの興味は首位争いにない状態となってきました。かつての巨人ならFAや外国人の大物を連れてきて「名前で勝つ」という感じでしたが、今は名前のある選手が故障や不調でも聞いたこともないような育成や下位指名の選手がスタメンで活躍します。巨人の編成方針が原監督主導になって明らかにシフトしたことを物語ります。そして9月後半には10数人を戦力外にしてドラフト補強をする方針を明確にしています。その中心に独立リーグの選手を据えるとの発言もあります。三軍を強化して選手が故障しても次々と新しい選手を送り込んで勝つという新たなスタイルで巨人はセ・リーグ他球団を圧倒し始めたのです。

ベイスターズのドラフト戦略

DeNAに代わり高田GMの時代を経ても高卒選手の育成には成功例が少ないのがベイスターズです。特に投手はモノになりにくい状態です。高卒投手の上位指名が少ないからということもあるでしょうが、二軍では好投しても一軍では通用しないレベル止まりという感じです。京山が二年目に6勝しましたが、その後伸び悩んでいます。ただ球速は150km/h台まで来ているのでストライクゾーンに腕を振って投げることを怖がらなければ活躍していける気はします。ただ今年はコロナの影響で高三の公式戦がイレギュラーな形となり高二の秋の状態からの伸びが正確に見ることはできません。そういった意味では今年、ベイスターズが高卒選手を指名するのは育成実績からも避けるべきではないかと感じます。大社中心のドラフトで下位や育成指名で選手を厚くするために三軍用の選手を高卒選手で補強するならありだと思っています。

ベイスターズのFA、外国人戦略

ベイスターズはDeNAになってから巨人鶴岡、中日小池、阪神久保、阪神大和をFAで獲得しています。戦力としてプラスになりましたし、FAの補強が的確だったという気はします。今年のオフFAで獲得するなら故障者のことを見越して投手を獲得するべきでしょう。ただし無理に獲得すべきかどうかは微妙なところです。山崎康晃が復調し、今永、平良、東が故障から治れば投手陣も充実しています。外国人についてはロペスの衰え、ソト、オースティン、パットンの契約切れがあります。ソト、オースティン共にMLB復帰という線もありますし、ソトについては巨人が狙っていると言われます。MLBについてはマイナー選手が大量解雇になっている状況があるので、もしかすると思いもしない選手が獲得できる可能性はあります。ただ外国人選手はカタログスペックやビデオで判断するのは難しいので、いろいろいろな意味で保険を掛ける必要があります。そのためには昨年行ったドミニカでのトライアウトのような形で育成の若い外国人選手を複数人獲得し、獲得した外国人選手が活躍できなかった時に入れ替えることができるようにするというものです。巨人、ソフトバンクは既にその方法を取っています。とはいえまだシーズン中で1つでも上の順位を目指して選手には頑張って欲しいので、目の前の試合を注視していきたいと思っています。

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