見出し画像

ベイスターズは佐々木麟太郎を獲得すべきか?

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

高校2年秋までに106発本塁打

2023年のドラフトの目玉になりそうな花巻東高校の佐々木麟太郎選手。神奈川県内で行われた年内最後の練習試合となる横浜隼人戦で、2本の本塁打を連発しました。日ハム清宮(当時早実)が持つ、高校通算本塁打記録とされる111本にあと5本と迫る、通算106本として年内の公式戦、練習試合を締めたのです。春の選抜には登場しませんが、2023年の目玉になりそうです。高校通算本塁打で通算100本超えが判明しているのは清宮幸太郎(早実-日本ハム)の111本、山本大貴(神港学園-JR西日本)の107本と佐々木だけです。

ベイスターズが欲しい長距離砲

ベイスターズは筒香がいなくなってから和製長距離砲がいない状態です。その中で佐々木が高校球界を代表する長距離砲として高校3年時にも順調に活躍すればベイスターズが獲得する候補となりえるでしょう。

佐々木のポジション問題

佐々木は一塁手です。新チームではキャッチャーとして出場して話題となった佐々木ですが、基本的には一塁手で、その守備の動きは高校生でも「上手」というレベルではありません。脚力と走塁についても水準以下であり、各塁への到達タイムも水準以下です。ただし打撃が卓越しているのならポジション問題を超越します。ベイスターズの一塁手はソトですが、佐野、オースティン、宮崎、牧と打撃を優先して一塁に落ち着きそうな主力がたくさんいます。そこを超越できる選手かどうかが判断の分かれ目です。

佐々木のケガ問題

佐々木はケガが多いことで有名です。夏の岩手大会準決勝では一塁守備で、走者と交錯した際に指を負傷し骨折しました。1年秋の東北大会で左足すねを疲労骨折。全国デビューとなった明治神宮大会には骨折が完治しないまま出場しながら2本塁打を放ちました。1年冬には両肩の胸郭出口症候群が悪化し、手術を受けました。肩は中学生時代からの持病です。身長184センチ、体重117キロという高校生離れした体型がパワフルな打球を生み出す一方、体には負担がかかりやすく、故障リスクがつきまとうのです。身体が成長過程である中学、高校時代に関節や骨、腱といった急な体の成長に追い付きにくい部分を強靭な筋肉で痛めていることが非常に気がかりです。ベイスターズのスカウトやファンは身体が弱く故障しやすい選手が好きなので佐々木はベイスターズに向いているのかもしれません。

2023年ドラフト

高校生では真鍋慧(広陵)、佐倉侠史郎(九州国際大付)、明瀬諒介(鹿児島城西)のスラッガーがいます。捕手では堀柊那(報徳学園)、投手では前田悠伍(大阪桐蔭)を筆頭に東松快征(享栄)、平野大地(専大松戸)、坂井陽翔(滝川二)といった選手も有望です。大学生で、投手だけでも細野晴希(東洋大)、西舘勇陽(中央大)、常広羽也斗(青山学院大)、下村海翔(青山学院大)、滝田一希(星槎道都大)、後藤凌寿(東北福祉大)、古謝樹(桐蔭横浜大)、松本凌人(名城大)、上田大河(大阪商業大)、高太一(大阪商業大)。野手にも進藤勇也(上武大・捕手)、広瀬隆太(慶応大・二塁手)、上田希由翔(明治大・三塁手)、松浦佑星(日本体育大・遊撃手)など、次々と有力候補の名前が挙がります。特に東洋大の細野はドラフト史上トップクラスの左腕との呼び声が高いです。社会人では今年の都市対抗で大活躍した度会隆輝(ENEOS・外野手)もいます。ベイスターズにとって佐々木という長距離砲は魅力的ですが、懸念点も含めてどう考えるのか注目です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?