最下位なのに複数年契約連発

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

桑原4年契約、オースティン3年+OP

2021年オフのベイスターズは最下位なのにFA宮崎の6年契約、大和2年契約、桑原4年契約、三嶋3年契約、オースティン3年契約+球団オプションという複数年契約連発です。コロナ禍でスタジアムを満員人出来ない中で選手たちはチームへのloyaltyを高めることでしょう。2020年オフにFAの梶谷選手に3年6億強のオファーで引き留めたものの巨人の4年で実質10億を超えるマネーゲームに負けてしまったベイスターズフロント。井納についても2年契約で5億近い巨人の提示に敗れてしまいチームモチベーションを下げてしまったことを反省したのでしょう。

2020年は観客大幅減も黒字

ベイスターズの2020年12月期(第67期)の決算は、最終利益が65.6%減の5億2400万円でした。前の期(2019年12月期)の実績は、15億2500万円でした。2021年は無観客だとしても利益を上げるための施策をしました。さらには2022年には観客に左右されない収益確保の施策も出しています。まずはMY BAYSTARSアプリの拡充です。ここにリモート観戦のベイプラが加わります。さらにNFTのPLAYBACK9が加わります。選手のグッズは各球団出していると思いますが、そこにストーリーを付けてグッズの売上をバックアップし、ファンからの人気度を可視化しながら年俸への反映もしていく仕組みがベイスターズにはあるようです。つまりファンサービスまで含めた選手の対応が報酬に繋がるのです。実力+人気によって長期契約が結ばれるのです。抜群の人気と収益力がある山崎康晃投手はMLBへの挑戦があるので単年契約でしたが、NPBに残るとすればベイスターズは長期契約を結ぶ可能性が高いです。ちなみに2021年は横浜スタジアムを東京オリンピックに貸し出したことで数十億の利用料も入りました。

収益を上げ選手へ還元

プロ野球は勝つことが全て。勝つことがファンサービスという考えの方もいるでしょう。お金は出さないがSNSで罵詈雑言を言って選手やフロントのやる気を削ぐことが真のファンという方もいるでしょう。しかし収益を上げるためには、ファンがチームのため、選手のためにお金を使いたくなる仕組みが必要です。単に強いだけなく、Dianaやマスコットも含めたトータルでのファンを増やしていく必要があります。日本のスポーツビジネスにはこの視点が大きく欠けていました。武士道、精神力、上下関係、暴力を好む日本人が多く、スポーツは罵詈雑言を吐きながら勝てなければ罵倒するのが正義という考えが多かったようです。選手が笑顔を見せるのは悪、ファンは選手が苦悶する姿を見たいという古い考えではビジネスは成り立ちません。野球に興味がなかったようなファンも巻き込んだ10年を築いたDeNAベイスターズが収益を上げ、それに貢献した選手に還元できるようになりNPBに新しいスタイルを定着させようとしています。

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