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3球で2ストライク野球

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

2023年のベイスターズ投手陣の目標

三浦監督は今キャンプで投手陣のテーマを「3球カウント構成率を高める意識」とした。意味は3球で2ストライクを取り追い込むこと。「去年を踏まえ、今年は改善点はどうなのか明確になった。シンプルだけど取り組まないといけない」と力説しています。ヤクルト村上との対戦成績がベイスターズ投手陣の課題です。2022年8月26日からのヤクルト3連戦。4ゲーム差の2位で迎えた首位との決戦でしたが、村上に16打席11打数9安打、4本塁打、5四球と痛打され3連敗し、24年ぶりのリーグ優勝が遠のきました。この時の勝負で投手陣が村上相手にストライク先行したのは5打席のみです。凡退させた2打席はともに3球で追い込んでいました。、投手陣全員に課せられた、3球で2ストライクの番長の「2/3」指令。この明確な目標でベイスターズの投手陣がレベルアップすることを期待したいです。

初球が一番怖い

投手にとってファーストストライクから振る打者は脅威です。カウント0-0から3−2(3ボール2ストライク)まで12種類あります。12種類のカウントの中で、ピッチャーが一番怖いのは0-0、初球です。バッターが何を狙っているのかわからない。1球投げれば、バッターの反応から何かしらの狙いは見えるものですが、初球はそうはいきません。プロ野球全体で見ても、初球の打率は3割以上。打者からするとファーストストライクから打ちに行くことが有利であり、投手は初球ストライクを取れればベストです。初球振らないとわかる打者は非常に御しやすいのです。初球がボールになり、カウント1-0になるとバッターの打率が上がります。さらに2-0になるともっとバッター有利になります。2-1でもまだバッターの方が有利となります。一方でストライクが先行していくと、打率は下がっていきます。0-2と追い込めば、打率0割台。ヒットが出る確率は、10回に1回もないわけです。バッターは三振したくないという意識があるため、ピッチャーにとっては狙えるストライクゾーンが広がりやすいのです。よく2ストライクとったらボール球を投げろといいますが、これはデータ的には打者を有利にする愚策です。三浦監督のいう通り、ストライクをどんどん先行させることが投手にとって有利です。打者からすると初球から打てるゾーンに来たらどんどん振らなければ不利になります。

データと感覚は全然違う

ラミレス前監督時代の「ファーストストライクから打て」とか三浦監督の「3球で2ストライク」は、昭和の時代の海軍式管理野球などの根拠のない常識からすると乖離しているかもしれません。「投手はコントロールが悪い生き物だから、ぼーっと2ストライクまで見逃せ」みたいな間違った知識や、「打者に打たれるからボール球で様子見ろ」という間違った知識が日本では広がっていますが、データ的には完全に嘘です。データを解析しながら野球をしているベイスターズだからこそ、根拠ある野球を進めて優勝して欲しいです。

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