小谷コーチングアドバイザー就任

2021年オフのベイスターズはコーチ改革から

DeNAが親会社になってから監督が代わってもコーチは最低限しか弄らないというイメージでした。高田前GMが監督が代わる度、成績が悪い度にコーチをコロコロ変えて選手の指導方針が変わることを危惧してコーチ人事はフロントの専権事項としたことがコーチがあまり変わらないベイスターズになった要因です。DeNAが親会社になって10年で自前のコーチが増え、一軍の主力メンバーも移籍組が中心だったかつてのベイスターズとは違い、自前の選手がメインとなりました。これはコーチの指導が組織として引き継がれている結果だと思います。しかしこの10年で優勝できていないということも事実です。石井琢朗、斎藤隆、鈴木尚典といった98年優勝メンバーのコーチ就任に注目が集まりますが、ポイントは石井、斎藤両コーチ(相川コーチも)は他球団での指導実績があることです。ベイスターズコーチ陣が引き継いできた指導方針で突き抜けることができなかったところに他球団から見た目が入ることでコーチ改革ができると考えます。ここは面白いポイントだと思います。

小谷正勝とは?

横浜、ヤクルト、巨人、ロッテで投手コーチとして名を馳せた小谷正勝氏がコーチングアドバイザーとして18年ぶりにベイスターズに戻ってきます。2019年に癌の治療に専念するため巨人を退団するまで1979年から38年間投手コーチを務めてきた小谷氏は1968年に國學院大學からドラフト1位で大洋に入団しリーフエースとして活躍しました。1979年からは大洋でコーチをして、古葉監督就任のタイミングで退団しました。退団後すぐにヤクルト監督に就任した関根監督にコーチとして招聘され川崎投手育成に成功します。1990年に大洋にコーチとして戻ると斎藤隆、三浦、盛田、佐々木、野村の育成に成功します。1996年に野村監督に請われてヤクルトのコーチに就任すると五十嵐、石川を一軍の戦力に仕上げます。2003年からベイスターズのコーチを2年務めた後は巨人のコーチとして内海を育て、テストを受けに来た山口鉄也の獲得を薦め自ら育てました。その後は宮國を育て2011年限りで退団します。2013年からはロッテのコーチをし唐川、涌井の球速アップを手がけました。2017年から巨人のコーチに戻ります。個性を活かした指導ということで一流の投手を育て来た実績はベイスターズの投手コーチの育成にも役に立つはずです。小谷コーチの教えを受けた三浦監督、斎藤コーチ、木塚コーチが改めて投手育成について学ぶ機会となりそうです。

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