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キャンプでのオフェンスチーフコーチの役割

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

NPB初の戦略に特化したコーチ

靍岡賢二郎一軍オフェンスチーフコーチはNPB初のポストに就き、キャンプを迎えます。靏岡といえば、埼玉栄の木村文和投手を打ち崩し、甲子園では大阪桐蔭のドラフト1位左腕辻内からバックスクリーンへの特大ホームランを放った捕手として有名です。日体大では広島に入った福井投手のお兄さんなどとプレーし、愛媛マンダリンパイレーツを経て2011年ベイスターズ入りしています。2016年からブルペン捕手や二軍バッテリーコーチ補佐などを担当し、2020年からアナリストとして4年間チームを支えました。そして今度は、攻撃における采配の指標となる分析や戦略に特化した分野を担うオフェンスコーチとなりました。萩原龍大チーム統括本部長は「これまでコーチの役割として、選手のパフォーマンスを上げる部分と試合に勝つ作戦的な部分の2つをごちゃ混ぜにしてきました。オフェンスコーチは、試合におけるデータ、アナリティクスにおいて責任を持つことになります」と靏岡コーチの役割を語ります。靍岡コーチは指導をほぼしない、戦略面におけるスペシャリストなのです。

靏岡コーチでキャンプが変わる

打撃練習といえば、気持ちよく遠くに飛ばしたり、数多くのスイングをするといったイメージがあるでしょう。しかし、最近ライブBPという言葉を耳にすることはないでしょうか?アメリカ球界での練習方法のひとつで実戦形式の打撃練習です。投手の最終調整の意味合いで行われることが多く、規定の投球数で投げます。バウアーが頻繁にライブBPを調整に使っていたことでベイスターズファンにはお馴染みかもしれません。ベイスターズの投手のデータを頭に入れて、どうやって打ち崩すか考えて打席に立つことで、攻撃陣のスキルアップは半端なくなります。靏岡コーチが石井コーチを始めとした打撃担当コーチに、攻略法を指示して打者に練習を積ませるのです。シート打撃では走者の走塁能力も考えながら、具体的に指示を出していきます。よく昔、西武ライオンズが「1年に1回あるかないか?のプレーをひたすら練習した」とか言って、それが日本シリーズで活きたみたいな話がありました。靏岡コーチからしてみれば、データで「どういう場面でどのプレーが起きるか?」をきちんと理解した上で練習しなければ、本番での成功率は低いし、1日中選手たちが納得できない練習をするというパワハラ野球よりも、より質の高い練習をすることになります。

首脳陣、選手はキャンプからデータを意識して練習する

昭和の時代のただ長い意味のない練習をするのではなく、データを理解した上で、勝てるための練習をベイスターズはすることになります。今までは試合のための参考データだったわけですが、これからはキャンプの時点からデータに基づいた動きを身に付けることになります。このキャンプでのベイスターズの選手たちの成長に期待したいです。

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