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この1年の野球太郎評価から見るベイスターズドラフト


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

野球太郎総合ランキング

野球太郎はドラフト雑誌だけあって、いろいろな角度から多くの選手を取り上げています。それでもドラフト指名選手で網羅していない選手もいるし、野球太郎総合ランキング上位でも指名されない選手もいます。野球太郎総合ランキングの20位以内に入っている選手はドラフト選手に興味がある人なら誰も知っているような選手です。ドラフト当該年に発刊された野球太郎に1年間ランクインしている選手はまさに誰もが認めるドラフト上位候補と言えるでしょう。

2022年ドラフト総決算号

22年ドラフトを振り返る野球太郎にはじめて2023年ドラフトランキングが掲載されます。
1位 細野投手(東洋大) 
2位 前田投手(大阪桐蔭高)
3位 佐々木麟太郎選手(花巻東高)
4位 度会選手(ENEOS)
5位 西舘勇陽投手(中央大)
6位 広瀬隆太選手(慶応大)
7位 上田大河投手(大商大)
8位 進藤捕手(上武大)
9位 松浦選手(日体大)
10位 松本凌人投手(名城大)
10位 辻本選手(仙台大)
12位 上田希由翔選手(明大)
13位 平野投手(専大松戸高)
13位 明瀬選手(鹿児島城西高)
15位 東松投手(享栄高)
16位 堀捕手(報徳学園高)
16位 真鍋選手(広陵高)
18位 天井選手(亜大)
最初のランキングは上記の通りです。ベイスターズ指名選手では度会選手と松本投手がランクインしています。

2023春ドラフト候補最新ランキング

次にドラフト候補ランキングが出てきたのは別冊の最新ランキング号です。豊作の予感と表紙に書いてあります。
1位 細野投手(東洋大) 
2位 前田投手(大阪桐蔭高)
3位 佐々木麟太郎選手(花巻東高)
4位 度会選手(ENEOS)
5位 西舘勇陽投手(中央大)
6位 真鍋選手(広陵高)
7位 松本凌人投手(名城大)
8位 進藤捕手(上武大)
9位 広瀬隆太選手(慶応大)
10位 常廣投手(青学大)
10位 上田大河投手(大商大)
12位 辻本選手(仙台大)
13位 平野投手(専大松戸高)
14位 堀捕手(報徳学園高)
15位 富士投手(平成国際大)
16位 松浦選手(日体大)
17位 東松投手(享栄高)
18位 明瀬選手(鹿児島城西高)
18位 上田希由翔選手(明大)
20位 宮崎選手(山梨学院大)
21位 田中大聖投手(太成学院大)
22位 松本健吾投手(トヨタ自動車)
23位 武内夏輝投手(国学院大)
24位 仁田投手(仙台育英高)
25位 緒方蓮選手(横浜高)
ドラフト1位で3球団競合となった武内投手、2球団競合の常廣投手はここで初めてランクインします。ベイスターズの度会、松本両選手はここでもランクインしています。

2023夏の高校野球&ドラフト大特集号

夏の全国高校野球前のドラフトランキングです。
1位 細野投手(東洋大) 
2位 前田投手(大阪桐蔭高)
3位 佐々木麟太郎選手(花巻東高)
4位 常廣投手(青学大)
5位 度会選手(ENEOS)
6位 西舘勇陽投手(中央大)
7位 東松投手(享栄高)
8位 真鍋選手(広陵高)
9位 進藤捕手(上武大)
10位 下村投手(青学大)
10位 上田大河投手(大商大)
12位 武内夏輝投手(国学院大)
13位 木村優人投手(霞ヶ浦高)
14位 松本凌人投手(名城大)
15位 武田選手(山形中央高)
16位 松本健吾投手(トヨタ自動車)
17位 堀捕手(報徳学園高)
18位 明瀬選手(鹿児島城西高)
19位 岩井投手(名城大)
19位 西舘昴汰投手(専修大)
夏のランキングではベイスターズ指名の度会、松本に加えて武田もランクインしています。

2023ドラフト直前大特集号

1位 細野投手(東洋大) 
2位 常廣投手(青学大)
3位 佐々木麟太郎選手(花巻東高)
4位 前田投手(大阪桐蔭高)
5位 度会選手(ENEOS)
6位 武内夏輝投手(国学院大)
7位 上田希由翔選手(明大)
8位 下村投手(青学大)
9位 西舘勇陽投手(中央大)
10位 真鍋選手(広陵高)
11位 東松投手(享栄高)
12位 辻本選手(仙台大)
13位 進藤捕手(上武大)
14位 岩井投手(名城大)
15位 宮崎選手(山梨学院大)
16位 堀捕手(報徳学園高)
17位 木村優人投手(霞ヶ浦高)
18位 横山選手(上田西高)
19位 村田投手(明大)
20位 松本凌人投手(名城大)
ベイスターズでは武田選手はランクから落ちたものの、度会、松本のドラフト1,2位の選手はずっと総合ランキングに名前を連ねていました。ずっと1位だ細野投手が外れの外れの後に入札だったり、ずっと2位近辺にいた前田投手が外れ1位だったことは、プロ側とドラフトライター達の選手の見方に大きな違いがあることを示唆しています。今年の大学生投手は悪くても広島森下クラスと豪語する方もいますが、1位でも亜大の草加投手、横浜桐蔭大の古謝投手は1度もランクインしていませんでした。

冷静に2023ベイスターズドラフトを考える

東都リーグの7人の1位指名投手や古謝投手は即戦力で1年目から先発ローテ2桁勝利できる選手ばかりなのに、なぜベイスターズは指名しないのだ!という怒りの声を発するファンもSNSでは見受けられました。その年のドラフトで一番いい素材がいるところに1位入札すべき、そうでなければいつまでも他球団に選手層が追い付かないという理屈はある程度理解できます。しかしチーム事情として野手層の薄さが深刻であることは、シーズンの後半露呈していました。長年投手をドラフト上位で2人以上獲得する方向で来たツケが回ってきたともいえるでしょう。冷静に考えると度会、松本の2人は野球太郎の総合ランキングに1年間ずっと入り続けている選手です。この上位指名は決して間違いではないでしょう。度会選手については蔵建て男さんやラミレス前監督が発言しているように、佐野、桑原、関根にオースティンの復帰等を考えると渡会は外野の控え、もしくはENEOSとベイスターズの練習試合で渡会が三塁を守ったことも含めて宮崎の控えにしかならないのに、なぜ1位入札なのか?という疑問を抱く人もいるでしょう。石田、今永、バウアーがいなくなった時、史上最高レベルの大学生投手に入札しなかったことがどのように影響出るのか?と考える人もいるでしょう。しかし2017年のドラフトを思い浮かべて欲しいのです。

高校生打者豊作ドラフトで東単独指名にドラフト識者は低評価

2017年のドラフトは清宮幸太郎(早実)、中村奨成(広陵)、村上宗隆(九州学院)、安田尚憲(履正社)の高校生打者5人が目玉でした。プロ野球の歴史を変えるだろう選手たちに入札すべきという声が広がっていました。投手ではJR東日本の左腕田島投手に行くべきと言われていました。1巡目の単独指名がベイスターズの東克樹(立命大)投手だけだったために、「毎年いるような投手を抽選避けて獲得するようなチームだから優勝できない」と一部のファンに強烈に批判を受けていました。しかし東投手は新人王、最多勝投手、最高勝率のタイトルを獲得しました。2023年ドラフト1位の度会も2,3年目で首位打者でも獲得すれば、今酷評している人たちを見返すことができます。ベイスターズも度会の元気パワーで優勝して、今年のドラフトが最高のドラフトだったと言えるように結果を出して欲しいです。



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