二軍が楽しみ

ロッテに惨敗

2021年6月4日のベイスターズは7-11でロッテに惨敗です。先発京山が3回5失点するも打線は追いつきました。しかしその後国吉、石田と相次いで失点。打線も7点目までなんとか追いかけますが負けました。嶺井がボールゾーンにに落ちる「亜大ツーシーム」の幻想を追うリードで長打を浴びまくりました。二軍が楽しみです。

選手が考えるようになった

ベイスターズの二軍は1982年山根監督の時以来優勝していません。もう40年前です。この時はエースがドラフト1位の右田投手で最多勝です。1977年1位指名の門田投手以降なぜか高校生投手ばかりドラフト1位で指名していた大洋が久々に獲得した即戦力右腕でした。当時日本ではほとんどいなかった150km/h以上の速球を投げたことがあると評判で阪神との抽選の末に獲得できました。しかし活躍の場は二軍でした。1980,1981年と須藤二軍監督が選手の基礎体力をアップするための下地を作ってくれていたことも大きく優勝に貢献しました。これは現代でも共通しますが体力がない選手はケガしやすいですし、選手としてパフォーマンスを発揮しません。当時はとにかく選手が足りなくて小山捕手が内野や外野を兼務したり、与座投手が野手をしたり計画性のあるチーム作りができていませんでした。そんな中で優勝したのは前述の右田投手や捕手でいえば大学から入って2年目の市川捕手、外野手でいえば大学から入って3年目の竹之内外野手といった本来一軍ですぐ活躍して欲しかった選手が二軍で主戦を張っていたからともいえます。

優勝争い

2021年からベイスターズは仁志二軍監督になりました。仁志二軍監督は「体力的なところから入らないと、技術的な改善はされない。フィジカルのベースを作りたい」と重要性を説き、若手選手たちの体力強化を一番の目標に掲げました。そして“意識”についてこう語ります。「勝つことへのこだわりを持って欲しい。ファームなので、何がなんでも勝つんだというゲームは少ないが、選手が主体性を持って、勝つための方法や知恵を工夫してやって欲しい」と、メンタル面の大切さを説きました。2020年のベイスターズはファームで2位という成績でしたが、「争って勝ち取らないと、何も得られない。争って勝てるかが一軍でも問題になってくる」と語り、常総学院−早稲田大−日本生命−巨人と、常に勝利を求められる環境に身を置いていた男の持論を展開しています。今季ベイスターズの二軍が39年ぶりの優勝となれば一軍も活気づきます。選手の育成をしながら勝つための野球を二軍が身に付けてくれることを楽しみにしたいです。

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