ベイスターズの何が間違っているのか?

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

DeNAのプロ野球経営は成功

DeNAが親会社になってから独立採算制で観客動員や関連収入で赤字になったことはプロ野球チーム作りとしては間違っていないと思います。マーケティングデータなども細かく分析して、優良企業に育ったと思います。一方でチームは10年間でAクラスが3回、最下位が3回という成績。人気だけでなく、勝つことがプロスポーツチームのもう1つの顔であるわけですからこちらは結果が出ていないと言えるでしょう。正直、業界の順位が低くても利益がきっちり出ていればいい会社と評価されるのがビジネスの世界なので、ビジネスとして割り切れば合格点です。

ファンが編成トップになったことが失敗

ベイスターズの編成トップの三原代表はベイスターズファンです。彼がロマンを求めてしまったのが5年に渡り交渉し続けた98年V戦士のコーチ復帰です。石井琢朗、齋藤隆、相川という他球団でもコーチをしていたメンバーを復帰させました。古いファンなら涙ちょちょ切れものの人事を時間を掛けて実現したのはベイスターズファン三原代表だからでしょう。ベイスターズのレジェンドOBで組んだ首脳陣ならば自然に優勝できるという発想がどこかにあったのでしょう。ゴールがレジェンド首脳陣になってしまったことで、チームに「なんとかなる」という緩いムードを生んだ可能性があります。レジェンド首脳陣就任を前に、2021年途中から主力選手が故障が軽いうちに手術をして2022年に備えるムードになりました。しかし、これも誤算があり、手術している選手の穴を埋めていた選手たちが2022年に故障し始めたのです。計画が崩れた時に新たな補強に踏み出せていないのも痛いところです。ファンがチーム編成をしてはいけないということがわかりました。

組織は失敗したら変えるべき

今のベイスターズの編成組織は高田GMが作り上げたものです。勝てる組織と言うことで作ったものですが、10年間結果が出ていないと言うことは高田式の編成方針を変える時期に来ていると言えるでしょう。「誰誰がダメだからクビにしろ!」とかいう身も蓋もないことしか言えないダメファンも多いのですが、ベイスターズの問題は編成組織を含めた球団の体制を見直した方がいいと思っています。「オーナーが金出さないから弱い」とか前近代的なことをいう方もいますが、球団経営の予算の中で選手強化をするのがビジネスというものです。予算を効率的に使うことができていれば、タニマチとかパトロンのようなダークな世界のような金の流れがなくてもチーム強化はできるはずです。補強自体が目的になるのではなく、勝つという結果を出すための補強をベイスターズは考える時期に来ていると思います。

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