データか型か?

地元横浜スタジアムで頑張れ!

抜け出せない沼に嵌まったようなベイスターズですが、横浜スタジアムに戻ってきて頑張って欲しいです。三浦監督も感情に訴えかける型の野球だけではなく、データに頼ってみてもいいのではないでしょうか?

データ主義のラミレス

ラミレス監督は徹底的なデータ主義でした。ベイスターズには優秀なデータ解析チームがあり、そのデータを関数での分析が得意なラミレス監督は自在に使っていました。元阪神の藤川投手もMLBでの経験からデータを重視していました。ただ藤川投手曰く「NPBでデータを使って指揮していたのラミレス監督ぐらい」ということでした。もちろん一般公開されているようなRaw dataは今どきの監督は誰もが使っているでしょう。それこそ川上監督や野村監督、広岡監督、森監督といった人たちが誰でも入手できるようなデータと選手の癖とかを目で見るということを持ってデータ野球としていた時代もありました。藤川がいうデータはボールの回転数やバットの入射角、カウント別、球場別、球場の天候による当日の状況などを組み合わせたりしたデータです。例えばバントは強硬するより得点に結び付きにくいとか打球の角度0度以下(意図的にゴロを打つケース)ではNPBでは0.005ぐらいしかヒットにならないといったデータは日本人が小さい頃から植え付けられている概念であるバント、ゴロ打ちを否定してしまうので受け入れられないというファンがいるのは致し方ないことです。

型の野球

三浦監督はラミレス監督と違いバントを多用しています。これはデータではなくファンの感情に訴える型の野球を三浦監督が選択していると言うことです。例えば1番打者が出塁して、2番打者凡退して3番打者の長打で1点取るよりも、1番打者が出塁し、2番打者バントで送り、3,4番凡退の方が日本人の感情には充実感を与えることが多いようです。子供の頃、西鉄の豊田選手が1番打者出塁で2番豊田本塁打でベンチに帰ったら、三原監督にバントサインを無視したと怒られたというエピソードが雑誌に書いていました。こういう記事からも昭和の日本では自己犠牲という型が非常に重要視されてきました。例えば森監督の西武ライオンズは1年に1回あるかないかの走塁プレーを3日ぐらいかけてキャンプで練習し、それが日本シリーズの大事な場面で活かされたなんていう記事が出るとファンの心を揺さぶります。現在ドラマで「ドラゴン桜2」という偏差値30の高校生が1年で東大に入るという話を放送していますが、彼らはそういう出る確率が低い所を全て端折って得点確率が高いところだけを抽出して勉強しています。しかしそういう効率のいい練習とかはベイスターズファンの心には響きにくいということを三浦監督は知っているのかもしれません。敢えてデータと真逆の型の野球つまり武士道野球をやることでファンの感情に訴える野球をしたいと思っているように感じます。

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