最先端テクノロジーで世界一を

お断り


今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

チーム戦略部長・壁谷周介のベイスターズ未来図

ベイスターズの木村球団社長は2022年年頭のあいさつで「横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアムとして、20年後に世界一のスポーツチームとなることを目標に、まずは5年間で世界最先端の取り組みをしているスポーツチームになっていくことを改めてここで皆さんと共有して、進んでいきたいと思います」(『日本経済新聞』電子版1月11日の記事より)と言っています。ベースボールオペレーションにおけるチーム戦略としての核になるのは、チーム戦略部「R&D」グループでその長が壁谷部長です。壁谷部長は「トラックマンを2015年から入れて分析できる人を翌年から雇い、本格的にデータサイエンスをできる人を雇ったのが2018年。今はバイオメカニクスやデータサイエンスをできる人が複数います。DeNA本社のAIエンジニアとのプロジェクトを始めるなど、球団としてやれることが6年前とは大きく変わってきました。それとともにチームへのフィードバックも、より効果的にできるようになってきました」このように語っています。よくファンが金を使ってFAで選手を集めろ!といいますが、投資において重要なのは、市場価値とリターンを見極めることです。「価値の意味は『evaluation』と『valuation』のふたつあります。この選手はこれくらいの成績を出してくれるから、これくらいの評価になるというのが『evaluation』。FA市場に出た選手は市場価値(=valuation)が出るので、両方の観点で評価する必要があります。マネーゲームをする・しないという話ではなく、我々の適正な『evaluation』と『valuation』に基づいて都度、球団としての判断をしています」と壁谷部長はいいます。また「持続的に強いチームを作るには、日本のプロ野球ではスカウティングと育成が根幹だと思います。そこに外国人やFAで補っていくのがウチのスタイルです。バランスという意味で言うと、ドラフト、そして育成が非常に重要であるのは間違いないです」とも言います。

5年後の黄金時代へ

 自身もボストン・コンサルティング・グループから転職した壁谷部長は、今後の成長をこう見据えています。「優秀な人材が加わってくれていますが、もっと魅力ある環境にしなければという課題感もあります。わかりやすく言えば、グーグルやアマゾンに行くような人が球団に入ってくる世界観ですね。メジャーではまさにそれが起こっています。私は単純に面白そうだから来て、同じような人が来てくれていますが、それだけでは持続性がありません。他球団にもそういう人が増えてくればと思います」

ファンから見るとDeNAになって10年で優勝できていないのはどうなんだ?と現在壁谷部長以下が取り組んでる球団運営を全否定する声も聞かれます。データ分析やマーケティングのプロ集団が集うベイスターズの座組はファンからすると理解できないものかもしれません。特にデータは一般に公開されている簡単な数値データ(ロウデータ)ではわかり得ない結果を導きます。ベイスターズが最先端のデータを駆使して、選手の育成、作戦面への適用をしている中で結果を出すフェーズに変わってきていることだけは球団にも認識はして欲しいです。

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