ベイスターズにケガ人が多い

お断り


今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

最新の野球理論が招く出力UPの罠

今季はキャンプ中、オープン戦から今永、森、佐野、ソト、オースティン、櫻井、松本が離脱し、シーズンに入り伊藤光、ピープルズ、クリスキー、ディアス、宮崎、そして佐野がまた故障しました。これに加えてコロナ感染者もあり、二軍はメンバー不足で試合中止が続きました。ベイスターズはいつベストメンバーが組めるのか?ベイスターズはなぜ故障者が多いのか?1つの要因としてはスカウトが体が弱くてセンスがある選手を好む傾向にあることが挙げられます。これは大洋時代からの伝統でずんぐりむっくり体型の選手があまりベイスターズにはいません。線が細く、かつては体重50kg台の選手がメンバーに並んでいたこともあります。そして近年の課題はトラックマンをはじめとした投球フォーム、打撃フォームの回析により、各選手の出力UPをベイスターズはしてきました。またドライブライン・ベースボールとも提携しながら出力UPを支えるトレーニングを取り入れてきました。科学的野球ですから出力UPに耐える肉体も食事含めて作っていきます。筋肉や骨は出力UPに耐えられるものを作ることは可能ですが、関節や腱は各選手の持っているものを強化することは極めて難しいのです。高校生や中学生と違って20代を過ぎた選手であれば、ある程度関節も完成されているので少々の負荷には耐えられますが、140km/hの素質の選手が160km/hを投げ続けたらいつか壊れてしまいます。ベイスターズに起きている故障は出力UPが選手の体を痛めているということが原因かもしれません。

2022年練習過多の疲労

ベイスターズといえば自主練習以外の全体練習が昼過ぎには終わるというチームでした。個人練習が続くので個々の練習量が極めて少ないという訳ではありませんが、選手のコンディションで調整することも可能でした。2022年石井琢朗コーチの就任で全体練習時間が長くなったことでキャンプからの疲労が選手個々に溜まっている可能性があります。大学時代から狂ったように長時間練習する亜大OBの山崎康晃や嶺井が無事なのは基礎体力が違うからともいえるでしょう。

ベイスターズ過渡期のgrowing pains

ベイスターズはアメリカの最新スポーツ医学を学んだトレーナーやフォームの回析者を在籍させ、また日本ではスポーツ手術の第一人者を何人も輩出する横浜南共済病院をはじめ、複数の病院と提携することでケガへの備えをしています。球団によってはスポーツ医学が進んだ東南アジアなど海外の医師を日本に招き、日本では認められていない最新の医学で選手をケガから守る球団もあるようです。ベイスターズは選手を最新の科学でレベルUPさせると共にケガから守ろうとする中で今はケガ人が多く出てしまっているgrowing painsの時期なのではないかと思っています。


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