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ベイスターズがバウアーと新事業


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

バウアーとDeNAの出会ったきっかけに新事業のヒント

バウアーに対してベイスターズが新提案をしているという話が萩原本部長からありました。バウアーとはBauer Outageといブランドとの協業、個人ファンクラブ結成が対外的に発表されています。そこには2019年からの長いバウアーとベイスターズの絆があります。

2019年シーズンオフにモメンタムのディレクターとカメラマンも同行し、滞在の様子を撮影、様々な人との交流を通して日本野球への理解を深め、それを1本のドキュメンタリーにまとめたいという話があり、DeNAのチーム統括本部副部長兼育成シニアディレクターの壁谷周介氏に連絡を取りたがっていたモメンタムの共同パートナー。しかし壁谷氏とはBauer Outageの人間がバウアー来日についてやり取りをしていたため、話が行違っていた部分があったようです。スポーツライター 丹羽政善氏がそこを修正して、DeNAへのバウアー訪問を調整したものの、バウアーの来日スケジュールではベイスターズのCS、日本シリーズの日程と重なるため、一旦はBクラスが決定していたヤクルトスワローズ訪問に変更になったそうです。しかし、台風で来日を断念。ベイスターズはCSのファーストステージで敗退し、2019年11月20日壁谷氏が今永らと共にシアトルのドライブラインを訪問した時にバウアーと接触します。ここでDOCKの設備を説明し、バイオメカニクスを含めた科学的なアプローチを実践し、そうした設備投資にも積極的な姿勢にバウアーが共感し、12月に急遽バウアーがDOCK訪問をしたことが2023年バウアーベイスターズ入団に繋がります。この時にバウアーとベイスターズとはモメンタムという映像制作会社の重要性も共有すると共に、科学的アプローチで選手を育てるドライブラインのような事業についても可能性を探り始めたのではないかと思われます。

北川雄介氏のディメンショニングが2023年ドラフトとに与えた衝撃

科学的トレーニングのスポーツ塾ともいえるDIMENSIONINGですが、2023年ドラフトへ10数人の選手を送り込んだとのことです。127km/hしかでなかった投手が145km/hになるなどフォーム解析、目的を達成するためのトレーニングを日本に取り入れ、アマチュア、プロを問わず多くの選手が(野球以外も)通うと言われるDIMENSIONINGは、まさにシアトルのドライブラインをも凌駕する存在ともいえるでしょう。

バウアーとベイスターズが組んで日本版ドライブラインを?

ベイスターズがバウアーに新たな提案をして、バウアー再度が興味を持つとすれば、トレーニング分野です。野球人口の裾野を広げたいベイスターズ、そして科学的トレーニングの普及をしたいバウアーとベイスターズ。DIMENSIONINGの成功には刺激を受けているはずです。ベイスターズには数多くのデータアナリストがいて、少年野球指導などにフロント入りしたベイスターズOBがいます。バウアーがアメリカから紹介する最新の分析マシンと野球理論を日本で学べるとしたら需要は高いでしょう。

ピッチデザインの普及で日本の投手のレベルがさらに上がる

バウアーは重さの異なる6種類のボールを用いたピッチング練習や、モーションキャプチャーによる動作解析などを行っていました。ドライブラインでの取り組みを通して、バウアーはボールの球速だけでなく、回転軸や回転数、回転方向や変化量などを詳細にデータ化し、どのような指のかかり方や腕の角度であれば、より効果的な球種が投げられるのかを研究しました。この過程を、バウアーは「ピッチデザイン」と名付け、MLBでは浸透しています。バウアーの投球は、これまでの「ファストボールのスピードを上げる」「変化球の曲がり幅を大きくする」といった曖昧な目標ではなく、自分の感覚とデータの具体的な数値を組み合わせてピッチングを向上させることへとアメリカの野球自体を変えました。バウアーとベイスターズの運営するトレーニング施設が開設されれば、日本のプロ・アマの野球選手だけでなく、MLBからも選手がオフのトレーニングに日本に来るでしょう。またバスケットボール、サッカー、陸上競技と野球以外のチームも運営するので、これらのトレーニングにも有効な施設運営で日本トップクラスのトレーニング施設ができあがることでしょう。

故障対策の医学的アプローチ

DeNAにはDeNAライフサイエンスというMY CODEという遺伝子検査の会社があります。選手たちの遺伝的な筋肉の成長過程を知り、年齢にあったトレーニングを課していく等のアプローチも可能です。ドライブラインのトレーニングは負荷が大きく、日本人が好きなダラダラと長いトレーニングに比べると故障が多くなるのではないか?という声も聞かれます。実際に自分の肉体の限界を超える腕の振りやスイング、走りが実現できてしまう可能性が高いのです。バウアーとベイスターズとの協業がスポーツ事業である場合には、選手のパフォーマンスを上げていきながら、故障をしないように選手のポテンシャルを同時に上げていく取り組みもして欲しいです。

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