バリエーションのある攻撃

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

ヒットは出るが点が取れない

ベイスターズと言えば本塁打でしか点が取れない、ヒットの割に点が入らないイメージがあるといわれます。個々の選手の打撃パフォーマンスはいいものの線で繋がらないという感じです。バントがいいのか、ヒットエンドランがいいのか、場面によって違いますが来た球を打つだけというイメージがベイスターズ打線にはついています。マシンガン打線と言われた98年前後もチーム打率が3割近いチームだったことで大量点が取れていました。走塁面とチーム打撃というちょっと野球に詳しい人が好きそうな野球ができてないと言われます。近年はバントでアウトになってランナーを送っても点が入る確率が低いと言われます。盗塁も8割以上の成功率でなければ企画すべきでないと確率論で出ています。確率論でいえば、日本でいう繋ぐ野球は論理的に間違っています。ただ日本野球の指導者たちは軍隊の理屈で確率的にあり得ないストーリーをもっともらしく伝統として伝えてきました。体育会系という言葉で語られる軍隊の規律正しい野球の方式は今でも圧倒的な指示を得ています。ラミレス前監督は日本の多くの人に知識が皆無な確率論をベイスターズの野球に持ち込みました。無駄も多いが、結果として点数が取れるという野球です。

バリエーションのある野球

確率論に従った野球では選手のポテンシャルの最大限までチーム力をアップできますが、ポテンシャルを超えた野球はできません。バントシフトやエンドラン対策を相手チームに敷かせる意味では確率論は別にして、バントやエンドラン、盗塁といった作戦を仕掛けるチームであることを印象付ける意味は大きいです。盗塁がないと分かっていれば、投手は打者に集中できるし、エンドランがなければ守備シフトも思い切ったものができます。ベイスターズが確率論的には間違っているけれど、日本ではやることが常識になっている作戦も使うようになると相手チームにとっては確率以外の意外性を考慮した選択肢を使わなければいけないことになります。そういった意味でわざと確率の低い作戦を使うという意外性が今季のベイスターズの中に見えています。オープン戦では盗塁数も増えていますし、宮崎にバント練習もさせています。こういったことが相手に与える印象は強いと思われます。

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