ドラフト戦略見直し必要

お断り


今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

DeNAになってからの10年間

DeNAが親会社になってからのベイスターズですが、マーケティング戦略を見直して観客が増え、球団の編成の体制も見直して編成権はフロント、グラウンドの指揮権は監督とMLB型の組織になりました。球団設立5年目からは最下位を脱し、Aクラス3回で日本シリーズにも出場しました。そして10年目の2021年最下位に戻ってしまいました。データやフォーム解析のシステムもNPBではトップクラスでデータ解析部隊も元現役選手と東大をはじめとしたデータ解析のプロ軍団が揃っています。トレーナーもアメリカの最新の療法を学んだメンバーが揃っています。そして2021年のオフには他球団で実績のある元ベイスターズ戦士がコーチとして戻ってきました。優勝に欠けるパーツは選手なのではないか?というところに行きつきました。高田GM、吉田スカウト部長の方針で獲得してきたドラフト指名選手はベイスターズの中心メンバーで活躍しています。その点では評価が高いものの絶対的エース、圧倒的な中心打者という幹になるような選手がいるのか?という疑問はあります。

2013年からのドラフト戦略が生んだ歪

ベイスターズは2013年から大学社会人のいわゆる即戦力と呼ばれる投手を2018年までドラフト1位で指名し続けました。2013年は高校生投手松井、2018年は高校生野手小園への入札で外れるということではありましたが、6年連続で即戦力投手を指名し続けたことがチームを優勝から遠ざけた理由の1つではないかと思います。DeNAが親会社になった当時のベイスターズは他球団を戦力外になったベテランが主力でチームの中心選手がFAなど抜けた極めて弱いチームでした。そのため試合をするために即戦力投手を取り続けたという部分はありました。またかつてのベイスターズと違い、使える投手をリリーフで使い潰すという起用もなくなったのでAクラスを狙える選手層にはなりました。しかしその年のドラフトの目玉という選手だったり、三拍子揃ってないけど振り切れた能力がある選手といったチームを一段階上に押し上げてくれる選手の指名を回避し続けた歪が今出ていると思います。

その年1番の選手を狙う戦略へのスイッチ

現在のベイスターズは捕手や遊撃手などレギュラーが固定されていないポジションはあるものの、明らかにそのポジションの選手が足りないという状況ではありません。逆に言えばすぐ使えるスケールの小さい選手を指名して戦力を埋めるドラフト戦略から脱却するチャンスです。2021年のドラフトで高校生トップクラスの小園を指名したようにエースを狙える投手を狙うとか、かつての筒香を1位で指名したように4番を狙える打者に入札してチームを上のステージに引き上げる選手を獲得しなければ優勝は難しいと思います。ヤクルトやオリックスがドラフト戦略を転換して優勝しました。ドラフト戦略のスイッチをベイスターズも考える時ではないでしょうか?

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