ベイスターズドラフト回顧 2008年

第44回ドラフト会議

1位 松本啓二朗
2位 藤江均
3位 山崎憲晴
4位 細山田武史
5位 小杉陽太


第二次(育成)
参加せず

2008年のドラフト会議で3年続いた高校生、大社を分けるドラフトをやめ1回のドラフト会議で全ての選手を指名すること、そして1位のみを入札として2位以下は完全ウエーバー制となりました。ベイスターズは1969年の荒川以来40年ぶりに早大の選手を指名します。早大松本外野手です。阪神との競合でしたがくじで勝ち獲得します。2009年開幕スタメンでしたが22試合の出場で終わります。アマチュアトップクラスの外野守備はオープン戦で中継プレーをしようとするも同じルーキー山崎以外の内野手が松本の素早い中継に対応できないなど、ルーキーにプロを甘く見せてしまった一面もあり、夏には同期の細山田と横浜スタジアムで上半身裸で日焼けしているところを駒田コーチに怒られたりしました。松本はこの時駒田コーチから「神宮でお前は日焼けするのか?」と問われ、「神宮は学生野球の聖地で横浜スタジアムとは違います。」と答えまた怒られました。その後も二軍では成績を残しますが一軍では控えが続き2017年で退団します。外野で意識の高い守備ができる選手はベイスターズにいなかったので期待していましたが・・・。2位は東邦ガスの藤江投手。NOMOベースボールクラブから東邦ガスに移り、2008年の都市対抗で優秀選手賞に輝いています。2009年、10年は先発投手を務めますが2011年からはリリーフに回ります。2011年47試合、2012年52試合に登板しブルペンを支えます。2013年には投手キャプテンになります。ここから登板数が減り2014年で戦力外通告をされ楽天へ移籍します。その後は米独立リーグなどを経て焼き肉店を経営しています。3位は横浜商大山崎憲晴内野手。松本や細山田と共に日米大学野球の中心メンバーで松本共に開幕スタメンでした。2013年には115試合出場し内野のユーティリティプレイヤーとして活躍します。2014年には遊撃手のレギュラーとなり堅実な守備から遊撃手はしばらく大丈夫かと思われました。2015年打撃が不振になるとルーキー倉本にレギュラーを奪われます。2016年に左膝内側側副靱帯断裂で1年を棒に振ると2017年も一軍へのチャンスはなく戦力外で阪神に移籍します。阪神ではFAでベイスターズに移籍した大和の役割を山崎に期待しましたが2年で戦力外通告。2020年からは阪神のスコアラーです。4位は早大の細山田捕手。早大時代の輝かしい実績を持ち、ハンカチ王子こと斎藤佑樹が全体的信頼を置いた捕手の入団でした。相川がFAで移籍したことで開幕から一軍でした。監督だった大矢の本を読み、ベンチでも常にノートを取りアピールしていました。2009年には88試合に出場しレギュラーともいえる活躍でした。2010年は武山に正捕手の座を譲り、2011年再び84試合に出場します。ただし走者がいると盗塁阻止を気にして投手の球数が増えたり、ベンチからのサインを無視したりということもあり2012年にDeNAとなり中畑監督になると一軍に呼ばれなくなります。2012年のオフには大幅減俸で残留しますが、2013年に血行障害の手術をすると完治後も一軍に呼ばれず戦力外となりソフトバンクと育成契約を結びます。2015年に選手登録され一軍の試合に出ますがオフに戦力外となります。現在はアマチュアのトヨタ自動車の主力捕手です。カバーリングや声掛け等捕手としての気配りに長けた選手ですが身体能力が低いこと、投手主体に考えるリードではなく自分中心の野球をしてしまうことがプロではうまくいかなかった原因かもしれません。5位はJR東日本の小杉投手。亜大を中退してJR東日本に入り都市対抗で活躍し入団しました。毎年ちょっとずつ試合に出ますが2012年DeNA初年度は友利コーチにマウンドで小突かれるなど安定しませんでした。2015年ロングリリーフで27試合登板し、2016年はビハインドリリーフとして20試合登板しますが2017年で現役引退し、現在は起業しています。

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