Bクラスチームの帳尻合わせ

Bクラスチームのシーズン後半活躍した若手

Bクラスチームが優勝争いから脱落して消化試合のような状態になってから起用される若手選手が活躍するケースがあります。しかしそういった選手が翌シーズン活躍しないという例があります。例えばベイスターズでいえば眞下投手。東海大望洋高校から入団した1年目の9月対読売ジャイアンツ戦で初登板、初先発。7回途中を4安打2失点に抑える。勝敗は付かないものの、小笠原道大からは2三振を奪うなどチームの期待に応えるデビューとなりました。2年目となる翌年は球団史上22年ぶりとなる10代投手としての開幕ローテーション入りが期待され、一軍での先発を予定していた4月22日に急性の虫垂炎を発症して3日間の入院を余儀なくされました。結局、一軍公式戦への初登板は5月4日の対広島東洋カープ戦まで持ち越されたものの、その試合に救援で3イニングを無失点と好投。さらに、この年初先発になった5月10日の対巨人戦で5回を1点に抑えたことで、一軍公式戦初勝利を記録しました。ここまでは順調でしたが次の試合でKOされると軍監督・尾花高夫がフォームの改良を指示。これを境に、フォームの改造をめぐって二軍で試行錯誤を繰り返すようになり、2014年に退団しました。消化試合では勢いで勝つことができても翌シーズン開幕するとその勢いが続かず、前年後半のいい状態を戻そうとコーチもあれこれ弄るのでそのまま失速というパターンが多いです。Bクラスのチームはシーズン後半主力に淀んだ空気が流れることも多く、そこにモチベーションが高い若手が入ると若手が力を発揮しやすい環境にあるということもあるのですが、翌年のキャンプになると淀んでいたベテランも本来の力を発揮してくるので若手が一軍にも上がれないケースもあります。

成績帳尻合わせ

大洋時代は3割の常連といわれたレギュラー選手がヒットを量産するのが決まってシーズンが決した9月以降だったということがありました。コーチからもシーズン序盤は相手チームが厳しい攻めをしてくるから、契約更改に向けて成績を上げるのは主力をぶつけてこないシーズン後半でと指導していたとも言われます。帳尻合わせの選手というのは大事な場面では打たないものの、どうでもいい場面ではヒット打ちます。1アウト1,2塁ではゲッツーになるけど、5点差ビハインドの2アウトではヒットを打つみたいな。これでは勝てないですよね。今のベイスターズはだいぶ良くなっているとは思います。

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