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脱・既成概念

一般公募で1000曲から選ばれた楽曲

BiSH解散まで1月から12ヶ月連続シングルリリースの第11弾は2022年4月に一般公募した楽曲から選ばれました。今までのBiSHにはないダンスミュージック&ラップの世界。一般にはK-POPのジャンルに多い楽曲です。そして今回の作詞作曲は一般公募にも関わらずGENERATIONS from EXILE TRIBEのリーダーである白濱亜嵐です。モデルのラブリの弟でもあり、ダンスミュージックに造詣の深い白濱がBiSHのファン(清掃員)の好む、メンバーそれぞれの特徴がある歌割、歌詞まで考えた楽曲に仕上がっています。しかも清掃員たちをいい意味で「裏切る」楽曲に仕上がっているのです。メンバーそれぞれがBiSH結成以来培ってきた特徴、役割を今までBiSHがやってこなかったジャンルで見事に花開かせているのです。


白濱亜嵐が考えたBiSHの新曲

今回、白濱はピットブルやビヨンセを手掛けたアフロジャックに見出されたSLAY HIROKIと共に4曲をコンペに出しています。白濱は普段BiSHが松隈ケンタの手掛ける幅広い音楽の世界で活躍していることを知った上で、、「きっと「今まで通りじゃない曲調、サウンドの曲」を探しているんだろう」と考えてロック系ではなく、敢えて違う方向でコンペに勝ちに行ったと言います。BiSHのイメージを覆すようなダンスチューンは、白濱のホームグラウンドであるGENERATIONS from EXILE TRIBE由来のものではなく、BiSHの世界を広げるためのアイディアであるということがわかります。

BiSHメンバーの個性を活かすため、清掃員のための歌割

白濱は、普段から表に立っているからこそ理解できるであろうBiSHの気持ちを汲んだうえでのディレクションと歌割りを心がけたそうです。BiSHにおける従来のレコーディングは全員がひと通り歌ってから、パズルのように歌割りを決めていくと知った上で、白濱はBiSHの曲をめちゃくちゃ聴いてから、事前に案を練っていったので、このパートはこのメンバーと、歌割りをあらかじめ決めてレコーディング当日を迎えたそうです。歌割りについては、実際の歌声を聞いてからまた調整して、最終バージョンを確定させたそうです。歌割りをしっかり考えないと番組で歌えないメンバーが出てくることまで考えたそうです。かつて歌番組が1番で終わってしまったため、2番以降にしか出番のなかったリンリンが松隈ケンタに「今日は歌わないので気楽でした。」と言ったことがあったそうです。松隈は「そこまで考えてなかった」と反省したというエピソードもあります。例えば冒頭の「いち にー さん ハイッ!!」というモモコグミカンパニーのかけ声は、MVやライブ映像だとおそらくソロカットを抜く形になるでしょうし、そしたらモモコさん推しが喜ぶだろうなってところまで考えていたそうです。歌詞に「僕はアンチステレオタイプ」という好きなフレーズがあって、そこをアユニちゃん(アユニ・D)が言ったらめちゃくちゃカッコいいだろうなとか。ファンの人が喜ぶ流れも考えたそうです。


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