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木俣仕込み 山本祐大

50 山本祐大とは?

父がシニアリーグの大正リトルシニアでコーチを務める影響で、大阪市立泉尾北小学校時代に野球を始めると、大阪市立大正東中学校時代に大正リトルシニアの捕手として活躍しました。京都翔英高校への進学後は、同期の石原彪(楽天)が捕手だったことから、外野手として活躍しました。石原とクリーンアップを組んだ3年時の夏には、第98回全国高等学校野球選手権全国大会に出場します。樟南高校との初戦で浜屋将太から安打を1本放ったものの、チームは1―9というスコアで敗れました。NPB球団への入団を目標に、高校からの卒業後に中部学院大学への進学を予定していたため、入学前に野球部の練習へ参加します。しかし、「ここ(中部学院大学)ではNPBを目指せない」と感じたことから、入学を急遽断念したうえで高いレベルの練習環境を求めました。その結果、2017年からBCリーグへ加盟したばかりの滋賀ユナイテッドベースボールクラブへ、シーズン途中の5月に入団します。入団後にポジションを捕手に戻します。2017年シーズンの開幕から1ヶ月遅れての入団にもかかわらず、持ち前の強肩を武器に正捕手の座を確保します。クラブには往年の名捕手元中日木俣氏がコーチとしていたこともあり捕手として順調に成長し、リーグ戦56試合の出場で、打率.294、2本塁打、盗塁阻止率.448を記録しました。17年ドラフトでベイスターズが9位指名しました。支配下登録対象選手の指名では12球団で一番最後の指名でした。18年入団すると5月には早くも一軍デビューします。しかし1年目は2試合の出場に留まります。成年(19歳)でありながら、4月から3回にわたって飲食店で飲酒していたことが抹消中に発覚。8月30日には、球団からこの件で厳重注意を受けるとともに、シーズン中の外出が禁じられたことも試合数が少なくなった原因となります。19年には13試合に出場、代打でサヨナラ安打を放つなど打撃面で目立つ活躍をしました。

強肩捕手

二塁への送球タイムが最速で1秒8台前半を記録するほどの強肩を、滋賀時代から高く評価されています。プロ入り1年目に本塁打を放つなど打撃のいい強肩捕手として次世代のレギュラー候補として期待されます。

打撃センス

ラミレス監督も「普通は何年かかかって習得する技術を、彼はすでに持っている」と讃えています。2軍の施設「DOCK」でマシンを打っているときのことだ。宮崎敏郎選手が声をかけ、「タイミングとるのうまいし、せっかく動かしてるんなら、ボールが来たときに動かしたままトップに入ったら?」とアドバイスされました。 宮崎選手のバッティングは軸はいっさい動かずブレないが、バットはずっと動かしています。そして止まることなく打ちにいきます。 「止まったほうが、まっすぐに対してアプローチがよくなると思ってたけど、逆の発想というか、円を描く感じで打つ。やってみたらすごくよかった」。山本は「動から動」の打法をマスター中です。

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