今永がエースになる

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

成績が安定しない今永

ルーキーの2016年に先発投手として8勝した今永は入団2年目に二桁の11勝をあげてチームの日本シリーズ進出に貢献しました。ベイスターズにエースが誕生したと思わせる成長でした。2018年はシーズン開幕前の3月にナゴヤドームで開催されたオーストラリア代表との強化試合の日本代表に選出され、3月3日の試合に3回表からの救援登板で、2イニングを無失点に抑えました。その後、左肩に違和感を覚えシーズン初登板は4月24日になりました。その後の先発登板試合でも本調子には程遠く、一軍と二軍を往復します。一軍公式戦の先発登板16試合で3勝10敗、防御率7.10と不振を極めたため、9月中旬からは、レギュラーシーズンで初めて中継ぎ要員へ転向しました。オフにオーストラリアのリーグで登板し2019年のシーズンに臨みました。2019年はレギュラーシーズン開幕投手として、3月30日の対中日戦(横浜)に先発。8回無失点の好投でシーズン初勝利を挙げるとともに、チームに8年ぶりの本拠地開幕戦勝利をもたらしました。シーズンでは13勝をあげてやはり今永はエースと思わせました。2020年は本来の投球ができずに5勝。10月5日に左肩のクリーニング手術を受けました。2021年はリハビリから復帰したのが5月23日。19試合に登板しましたが5勝で終わりました。

故障との闘い

連投が相次いだ駒沢大学時代には、体調が万全な時に奪三振の山を築く一方で、スタミナが切れた時に集中打を打たれるという傾向が頻繁に見られました。この影響もあってか活躍する年としない年が分かれる傾向にあります。スリークォーターから伸びのあるストレート、スライダー、チェンジアップ、カーブを投げ分け、自己最速152km/hを記録する速球を柱に多彩な投球を見せます。それだけに故障するとピッチングが単調になってしまうので、強い体を作ることも今永には求められます。

ベイスターズのエース

エースとは先発投手でシーズン二桁勝利を複数年続け、チームの連敗を止める強さが必要です。かつては秋山登投手が9年連続二桁以上の勝利、平松政次が12年連続二桁勝利、遠藤一彦が6年連続二桁勝利と5年以上連続で二桁勝利をあげるエースがいました。それ以降では野村、斎藤隆の3年連続二桁勝利が目立つぐらいで、現監督の三浦大輔も2年連続の二桁勝利が最高でした。2022年に29歳になる今永としては5年連続二桁の偉業を成し遂げるには少なくとも今季二桁勝利をあげてエースとして君臨する必要があります。33歳までの5年間を二桁勝ってエースとして名前を残して欲しいです。

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