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ベイスターズ高校生投手は130km/h台の投手だけ狙え


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

145km/h以上を21歳未満で投げる投手は大きな故障をする

ベイスターズの高校生投手は成功しないと言われています。過去には選手の体が大きくならないままスケールダウンしたケースも多かったです。一番大きな原因は成長期の投手を獲得し、高校時代の骨格が緩い可動域が成長と共に不可能になるケースが多いと思われます。人間は25歳ぐらいまで成長すると言われます。20歳ぐらいまではほとんどの人が体格の成長があります。高校生でMAX155km/h投げると言われても、プロではMAXではなく常時そういった球速が求められます。体が成長期の選手がプロ水準の投球をするために体力作りということでトレーニングするわけですが、トレーニングによって高校時代の投球ができなくなるのは当たり前です。選手本人の体自体が変わるからです。今、小園投手がそういった体の変化に加え、故障もあり伸び悩んでいます。深澤投手はTJ手術することになりました。逆に高校時代130km/h台がMAXだった千賀投手が成長と共に155km/h以上を常時投げることができるようになった例もあります。ベイスターズの場合は、近年の高卒投手の成功例が国吉、砂田、中川虎といった育成指名の選手で、プロ2年目ぐらいまでに体ができあがり球速があがった選手であることを考えると150km/h台の上位指名クラスの高校生の指名を避けて、130km/h台の高校生投手を下位指名もしくは育成で指名した方が活躍すると考えます。

アメリカでは高校生に球速を求めない

2010-2020年の間にメジャーリーグベースボール(MLB)の5巡までにドラフトされた投手845名の後ろ向き研究によると全体の27% にあたる229名がトミー・ジョン術を受けています。高校時に90マイルを投げる投手は、高校時に投げられなかった投手に比べ、トミー・ジョン術を有意に多く受けていたことも報告されています。19歳以下までの後思春期の選手が効率の良い投球メカニクスを習得したとしても、骨をつなぐ靭帯を保護するための筋力、体力がないのです。最近特に球速向上のための特別な運動も開発され一昔前に比べ高校生投手が球速140-150 kmを投げることは当たり前になりました。そのため、鍛えることが不可能な軟骨や腱といったものが完成していないのに非常に大きな負荷を掛けている高校生がいるということを考慮してドラフトすべきでしょう。

球速より体が使える投手を狙え

現役ではヤクルト石川投手、ソフトバンク和田投手が高校時代は130km/h台の投球でした。2人とも高校時代から体が上手く使えて、コントロールがいい投手でした。体が使えて、コントロールで苦しまない投手を獲得すれば、故障になる確率が高い145km/h超の高校生投手よりも長く活躍することが可能です。体が出来ていない高校生投手を獲得するなら、ベイスターズには130km/h台の投手を獲得して欲しいと思っています。

野球太郎 No.051 夏の高校野球 ドラフト大特集号

野球太郎の高校野球ドラフト大特集号の季節がやってきました。しかし、この本でも130km/h台のおすすめ好投手は取り上げてませんでした。ドラフトライター歴35年以上を誇る蔵建て男さんもまだ130km/h台のプロ入りして故障しない高校生投手には着目していない様子です。とはいえ、蔵建て男さん他のネットスカウトの皆様の座談会、さすがにドラフト情報豊富です。高梨さんや蔵建て男さんが推していた「どて高」こと東京高校の氷見投手などコントロールがいい投手というのが体が使える投手です。これから始まる夏の甲子園地方予選に向けて、読んでおきたい野球太郎です。

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