ベイスターズ投手陣が相手打者に粘られる理由

シュート回転の投手が多い

野球でシュート回転とは、ピッチャーが投げミスしてシュート回転が掛かってしまったボールを指し示しており、変化はするものの、ピッチャーが意図的に投げた変化球ではありません。少なくとも、ここで紹介するシュート回転は、きれいな直球を投げたつもりにも関わらず、意に反して回転軸が傾き利き腕側に変化してしまうボールのことですので、変化球ではありません。野球のピッチャーが投げ方が悪いためにシュート回転してしまった場合、そのボールには指先から正しい力が加わっていないため、球威やスピン数が落ちます。シュート回転してしまった直球は、球威のないボール球になるか、球威がなくコースも甘い球になります。この投げミスはオーバースローあるいはスリークオーターで投げるピッチャーに生じるもので、体が横回転してしまうことが主たる要因と考えられます。体が横回転してしまいますと、投げる動作による腕の内旋によってリリース時に人差し指側のほうに力が入ってしまいシュート回転するわけです。野球のピッチャーの投球フォームが崩れシュート回転してしまう場合、肩の開きが早くなってしまっている可能性があります。肩の開きが早いと、投げる動作の中でリリースポイントに加えたい力が逃げてしまうので球威がなくなり、グローブをつけている側に腕が引っ張られるため、腕の内旋運動によるシュート回転がかかってしまうのですが、これは体が横回転してしまっていることで起こります。また踏み込んだ足の膝が開くとシュート回転になります。

シュート回転はバットに当てやすい

元阪神の藤川投手のようなきれいな順回転のスピンで投げられれば打者のバットはボールの下を振ってしまい空振りが取れます。しかしシュート回転ではバットに当たってしまうため最悪ファールで粘られます。体が開く投手が多い→シュート回転の投球が多い→バットに当てやすいから粘られるという悪循環がベイスターズでは起きていると考えられます。MLBのように動くボールを投げるとバットに当てられても打ち損じがフェアゾーンに転がりアウトが取れます。ロメロや有吉がヒットを打たれる割にはイニングを稼げるのは大崩れしにくいからです。シュート回転するとストライクゾーンギリギリを狙ったボールがほぼボール判定されるデメリットもあります。ベイスターズ投手陣の改善点としてはシュート回転を極力減らすというところがあるのかもしれません。

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