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野球太郎2023ドラフト直前号モックドラフト所感


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

モックドラフトとは

野球太郎のドラフト直前号ではお馴染みになったモックドラフト。私はこの予想でベイスターズのドラフトを楽しんでします。モックドラフトとはアメリカのNBA、NFL、MLBでのドラフト予想に関してドラフトサイトやメディアが取り入れてきたものです。各チームの選手構成やモックドラフト時点での順位、長所、弱点などを加味してドラフト候補と照らし合わせながら模擬ドラフトをしていくものです。各チームのファンがGM等フロントに成り代わってやる模擬ドラフトよりも客観性があるものです。日本ではドラフトライターのARAさんが、2018年頃からアメリカでのモックドラフトを紹介し、2020年に野球太郎で採用されました。2023年野球太郎モックドラフトの結果を見ても、各球団のスカウティングの傾向や編成部の決定ラインやその手法が反映されているというよりは、マスコミなどから伝わる情報とポジション別年齢構成表に照らし合わせた指名になっています。ただ、結果として1球団だけでドラフトをやっているわけではないので、概ねモックドラフトの結果はあり得る指名傾向なのだと思われます。

ベイスターズのモックドラフト結果

1位投手 武内夏輝(國學院大)大型即戦力左腕
2位外野手 武田陸玖(山形中央高)左投二刀流 イチロータイプ
3位内野手 辻本倫太郎(仙台大)小柄な右打遊撃手 柴田右版
4位投手 関根智輝(ENEOS)クローザー転向後ブレイク
5位投手 早坂響(幕張総合高)小柄な右投手

今永、石田、バウアーの流出前提の指名

ポスティングでMLB移籍確実の左腕今永が抜けるベイスターズの投手陣を考慮しての1位指名となっています。左腕で4勝あげている石田もFAで巨人への移籍が有力視されています。こういったことから穴埋めでの左腕ということで、この秋、好投している左腕武内を指名しているのでしょう。5月から8月の先発ローテを支えたバウアーもMLB復帰を視野に入れており、即戦力先発投手を指名したいというのはドラフト通の大方の意見かもしれません。しかし、バウアーの加入後、石田、平良、大貫、濱口、ガゼルマンといった当初の先発ローテ候補が登板後抹消などで中2週間など変則ローテになったことを考えると、大社の先発投手を獲得しても一軍で登板のチャンスはないかもしれません。シーズン後半の投球を見ていると大貫、平良は確実に先発ローテの穴を埋めてくれそうです。濱口はバラツキがあるため微妙ですが、過去の実績からすると石田の穴は軽く埋めそうです。最多勝の東が復活したことで今永が抜けても大貫、平良が復活して、坂本、上茶谷がキャンプ中から先発ローテとして準備すれば、1位で即戦力先発投手に行かなくてもいいという感じはします。

高校生外野手の指名はポジション別年齢構成を埋めるため

ベイスターズは2016年の細川以降高校生外野手を指名していません。そのため、10代の外野手がいないことを危惧しているファンもいます。モックドラフトでの武田指名も戦力としては使えないけどポジション別年齢構成を埋めることでドラフト通の賛同を得たいという指名に見えます。24歳の梶原が来季ブレイクする可能性があり、育成ですが22歳の大橋、23歳の勝又がいる中でドラフト上位で高校生外野手を指名すべきかどうかは微妙です。ただし、ホームラン30本以上打てるスラッガー候補であれば、話は別です。

3位指名の大学生遊撃手辻本

遊撃手に関しては林がポジションを取りかけています。怪我でシーズンを棒に振った森も林のレギュラーを奪いに来るでしょう。ここに森と同学年の辻本を指名といのはカンフル剤にはなるでしょうが、3人のうち1人は1,2年のうちに戦力外になる可能性が高くなる指名ともいえます。遊撃手は大和、西浦、柴田、京田、知野、林、森と揃っています。この状況だと辻本は二軍の戦力UPのためだけの指名になりそうな感じです。

長距離砲が課題

ベイスターズの課題は走力と長打力です。走力面では走塁技術の高い知野、梶原といった選手が特徴を活かせそうです。佐野、牧、宮崎が機能しなかったときに全く点数が取れない打線となったことが、ベイスターズの交流戦以降の失速に繋がっています。ベイスターズの課題のページには長距離砲の獲得をテーマに取り上げていましたので、いろいろ調べたの上でのモックドラフトだったのだと思います。花巻東の佐々木麟太郎、ENEOSの度会といった選手を軸に実際のドラフトでは長距離砲の上位指名をベイスターズにはして欲しいです。

大橋穣さんのインタビューと森敬斗への期待

東映と阪急の名遊撃手だった大橋穣さんのインタビューがありました。伝説の西宮球場の外野の芝を刈って、遊撃手のポジションを深くして守っていた大橋さん。前に出て守る遊撃手が増えた現在のNPBに苦言を呈しています。ベイスターズ森の遊撃手守備を見て、「大橋さんレベル」と称したのは、阪急で大橋さんプレーしていた山田久志さん。森の肩を「バカ肩」と称して、外野の手前まで守備範囲にする森を評価していました。左右にダイビングキャッチしなくても、深く守って肩で魅せることができる数少ない遊撃手と言われた大橋さんと並び称されたベイスターズ森にも光を当てて欲しいです。

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