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選手層が厚くなるチーム作りをしているベイスターズ


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

リリーフ陣のテコ入れに山崎康晃、三嶋を一軍へ上げてきた

ここ数年はNPBでも固定のレギュラーメンバーで1年間戦うことは難しくなってきました。まずは投手にその傾向が出てきて、ヤクルトやオリックスも連覇の際にはリリーフ投手などの連投を避けたり、メンバーを入れ替えていました。150km/hを超える速球やタテの変化球は人間の体への負担が大きくて、リリーフ投手でも長年パフォーマンスを維持し続けることができる投手はいなくなりました。野手も同様で1年間レギュラー固定、打順固定では優勝できないことは3連覇中のオリックスの猫の目打線を見てもわかります。吉田がMLBに行ったり、タイトルを獲得した杉本や頓宮でさえ控えに回ったり、選手の層を厚くすることで強くなるという意思のあるオリックスの方針がよくわかります。ベイスターズでいえば、本来リリーフ投手陣を支えるべき山崎康晃、伊勢、三嶋、ウエンデルケンという投手が不調や怪我で長く二軍調整してきました。これまでのベイスターズなら調子が悪くてもだましだまし一軍で使って負けが込むというパターンだったのですが、今年は徳山、坂本、京山、中川虎といった投手が実績あるリリーフ投手の代わりに堂々とした結果を出しています。そして後半に差し掛かった7月半ばに山崎康晃と三嶋が一軍に戻ってきました。ウエンデルケンもオールスター後には一軍復帰するようです。このようにして戦力を入れ替えても勝てるチームにすることをベイスターズが目指していることがわかります。

バウアーが負傷して終わった昨シーズンの二の舞を踏まない

2023年のシーズン、ベイスターズは中4日で投げるなど先発ローテを支えたバウアーが8月末に負傷した後は、完全にシーズンが終了しました。交流戦で優勝した後に失速したチームにとって、右のエースの欠場は完全に勢いを止める理由となりました。現在のベイスターズは東がエースとして活躍していますが、ジャクソン、ケイがそれぞれ先発投手として頑張り、ルーキー石田裕や右肩の故障から復活した平良、ここにきて濱口も調子をあげてきて、一時期活躍した中川颯、石田健大がケガをしたり、大貫が不調でも次々代りが出てくる感じでフォローできる戦力がある状況です。1年間先発ローテが変わらないチームよりも次々戦力を代えながら結果を残すチームを目指していることがわかります。

オースティンが戻ってきても代替戦力を揃える

2022,23年はオースティンがケガでほとんど活躍できませんでした。しかし今年は肉離れで休んだ時期もありましたが、オースティンは54試合出場で打率.293本塁打12本打点31です。チームはオースティンがケガで離脱してもいいように、筒香をアメリカから呼び戻しました。ここにオースティンより長打力があると言われるフォードを獲得してきました。左打の一塁手ということで筒香や佐野と被る戦力という声も聞きますが、筒香が現在ケガで調整中、宮崎もフル出場は厳しい、オースティンも休ませながらの出場となると、相手投手にプレッシャーを掛けるフォードのような打者は有効となります。レギュラー固定で戦うチームでは優勝できないぐらいハードワークな今のNPBに於いて、ベイスターズのような選手を入れ替えながらシーズンを乗り切るチームが結果を残すことになれば、各球団のチーム作りも大きく変わってくるかもしれません。

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