チーム作り方向性の点検

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

2022年もBクラスなら編成方針の変更必要

2022年もベイスターズがBクラスで終わった場合には3年連続Bクラスということでチームの編成方針の変更が必要でしょう。そのためには今の時期から点検をしてどこに問題があるのかを洗い出す必要があると思います。

高田前GMが作った強い組織

DeNAに親会社が変わって高田前GMが強い組織を作ると言って、フロント改革をしました。高田前GMが残した組織が三原代表をトップとした進藤編成部長、河原スカウティングディレクターの体制です。高田前GMは親会社DeNAのフェローという形で残り、自分が残した編成体制の相談役ともなっています。

監督が代わる度にコーチや選手が入れ替わったベイスターズ

以前のベイスターズは監督が代わる度にコーチや選手が入れ替わり、最下位が続いた2011年頃にはチームの主力が他球団をお払い箱になった選手達で固められていました。しかも2011年のドラフトは前編成体制で行われたため、ドラフトの本指名1位から9位までのうち7位の飛雄馬を除いた8名が高校生を指名するという初年度のチーム強化が難しい指名となりました。チームを立て直すためには即戦力投手の獲得を軸にするという高田前GMの方針により、2012年~2021年のドラフトではドラフト3位までの上位指名3人のうち2人は投手でそのうち1人は確実に大社の投手を入れるという指名になっています。また他球団に出し抜かれないように順位を上げて確実に指名する選手を何名か入れて、予定通り編成するという計画重視のドラフトを続けました。2012年ドラフトの井納、13年ドラフトの平田などがその例です。

FA市場やトレードの不活性化による変化

2020年代に入ってくるとFA市場の動きも鈍くなり、トレードも縮小方向になり、NPB全体で選手の流動性がなくなってきました。これによりドラフトによるチーム強化のウエートが極めて高くなってきました。これによりドラフトで投手偏重の指名を続けると野手は手薄になり、ケガなどによる主力の欠場がそのまま負けに繋がるようになります。使える投手を多く指名すれば、リリーフ投手陣を豊富にできるなどメリットもありますが、投手の使い捨てを促進してしまいます。

科学的フォーム回析とトレーニングに順応する選手獲得を

ベイスターズの科学的フォーム回析は140km/h台の投手を150km/h台にするものです。しかし、それは同時に大きな故障を頻発する可能性を含みます。裏を返せば、フォーム回析でスピードアップしても壊れないような選手を獲得することを重要視すべきということです。打者も同様です。高校時点で150km/hとかいりません。ケガをしないポテンシャル重視の指名が重要になります。逆に高校時代130km/h台だけど壊れにくい体のつくりの選手を獲得した方がお得という感じです。ドラフト本などに名前も出てないような選手や名門校の3番手以下の選手、補欠選手などに注目するのもいいでしょう。ドラフト中心の選手補強の考え方を見直してみる時期に来ているような気がします。

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