うまくいかない時の野球

6回に緊張の糸が切れた

2021年4月17日の試合は5回まで上茶谷が1点で抑え、戸郷と投げ合いましたが雨が強くなった6回表に暴投などで6失点で勝負が決まりました。巨人も1回で6点取っているのだから打者も残り4回で逆転する気持ちを見せて欲しかったのですが、その後は戸柱のホームランによる1点だけでした。圧倒的な力の差というよりも緊張の糸が切れてパニックになった時にチームがいかに冷静さを保てるか、そして最後まで諦めないということの大事さが分かる試合でした。

ジタバタしても仕方がない

ベイスターズは開幕から不調です。こういう時に昔から出てくるのは監督の解任、今なら代表解任といったことでしょう。スケープゴートになる象徴的な選手をクビにしろとかトレードに出せとかもあることですね。普通の会社で業績が悪くなったら社長が懲戒免職になるとかあまりないですよね。或いは失敗した社員が懲戒免職になるとかもないですよね。かなり一般常識から掛け離れたご意見が多いのです。実はジタバタしても仕方がなくて次善の策をダメな時期にどう打てるかが大事です。三浦監督は就任1年目ですからまずはうまい具合に若手に切り替えていき来季に備えるという策があります。とはいえシーズン1/3も行ってないわけですから勝ちながら育てるという覚悟が必要です。シーズンの順位が決まった後の一軍の残り数試合で若手が結果を出しても翌年に繋がらないことがよくあります。緊張感のある公式戦で結果を残してこそ翌年に繋がるのです。若手に他球団がまだまだ緊張感を持って試合に臨んでいる時期に結果を出させるための準備に入るべきです。

緊急トレードの効果は限定的

緊急トレードがチームを浮上させる例は過去にあります。例えば中日の外国人枠問題で二軍にいたブライアントが近鉄に移籍して2位にまで浮上したことがあります。ベイスターズでも大洋ホエールズ初優勝時の1960年に近鉄で千葉監督が連れてきたコーチ陣から干されていた鈴木武選手をシーズン途中にトレードで獲得して、遊撃手としてチーム初優勝に貢献しました。シーズン途中のトレードは相手選手にもこちら側にもなんらかの事情があるケースが多く効果としては限定的なものが多いのですが、チームに対して刺激を与えるという意味では一時的に効果はあります。ただ伊藤光獲得時のように既存の選手のやる気を失わせることもあるので緊急トレードについては慎重になってしまうのもわからなくはありません。

最後まであきらめない

一番重要なのは点差が開いても最後まで試合を諦めないことです。当然注込む選手は違ってくるとは思いますが、点差が開いたからといって気を抜いて投手なら四球を出す、打者なら何気なく悪球に手を出してゴロを打つといった相手に助け舟を渡す野球をしてはいけません。最後まで諦めずに自分のベストを尽くすように首脳陣は始動して欲しいです。

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