DeNAベイスターズの手本北海道日本ハム

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

北海道日本ハムを真似た

DeNAがベイスターズを買収した時にまず招聘したのが日本ハムでGMをしていた高田繁氏です。日本ハムは2004年に北海道に本拠地を移し、そのオフに高田氏をGMとして招きます。ただこの時は高田GMは全権を持っておらず、阪神から来た吉村GM補佐と山田スカウト部長との合議制でした。ドラフトの指名については山田スカウト部長、選手の獲得方針やFAについて等はマネーボールの理論を日本に持ち込んだ吉村GM補佐、トレード等の交渉などは高田GMという形でした。吉村GM補佐の方針で日本ハムは育成選手を獲得せず、70人の支配下選手よりも少ない人数で高卒選手でも二軍である一定の試合数を経験させて、そのステップを終えたら一軍に上げて戦力化するという仕組みを作りました。基本的にFA宣言した選手は引き留めず、MLBへのポスティングによる移籍についても寛容でした。2006年に優勝し日本一になると2007年も優勝、2009年も優勝とパ・リーグの王者となります。この仕組を2005年から2007年までフロントで経験した高田GMがDeNAベイスターズに来て強い組織作りを目標に掲げて、吉村GM補佐、山田スカウト部長の分も一人で担って、全権GMとして差配しました。日本ハムはマネーボール型フロントの仕組みで2006年 - 2007年、2009年、2012年、2016年リーグ優勝、2006年、2016年日本一になっています。

DeNAと日本ハムの違い

日本ハムはドラフトの目玉に果敢に入札します。多少悪い噂があろうが複数球団入札しようが関係なく入札します。またくじ運も強いです。一方ベイスターズもDeNAになって当初は入札に参加していましたが、くじ運の悪さからか「独自ドラフト」と呼ばれる単独指名できる1位選手への回避型が目立ってきました。日本ハムはダルビッシュ、陽、八木、吉川、中田翔、外れましたが菊池雄星、斎藤佑樹、菅野、大谷翔平、外れましたが松井祐樹、有原、外れましたが高橋純平、外れましたが田中正義、清宮、根尾を外して吉田輝星、外れましたが佐々木朗希とMLBで活躍するような選手に入札します。そして年俸が高くなり時期が来ればFA、トレードで放出します。そこを吉村メソッドのセイバーメトリクスを使ったマネーボールで若手を循環させて強いチームにしました。DeNAは複数年契約もしますし、FAでの引き留めも成功しないことはあって一応します。またOBをコーチやスタッフで呼び戻します。日本ハムのドライな感じはありません。

北海道日本ハム3年連続Bクラス

そんな北海道日本ハムも2021年まで3年連続Bクラスとなりました。原因としては出場機会を与えた若手選手が思うように戦力にならなくなってきたことが挙げられます。一方、主力はどんどん他球団へ流出します。ソフトバンクが育成で大量に選手を保有して、選手間の競争を激しくして強大な戦力になったのと対照的です。ベイスターズも当初の見本だった北海道日本ハムのやり方から徐々に変えていく必要がありそうです。

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