コーチの適性

DeNAの場合

DeNAになってからベイスターズのスポーツ関連の仕事が増えたこともあって引退んした選手が球団職員や関連社員として残るケースが増えています。そういった中から指導者の適性を見てコーチになるケースも増えているようです。ベイスターズの場合はデータ分析などに長けていなくてはいけないのでコーチになるには経験だけでなく勉強が必要となります。中竹竜二氏のコーチング指導などを受けて、コーチとしての指導術をブラッシュアップし続けることに同意した人だけがコーチに就任できます。リーダーシップ論などを十分に勉強させられるのです。

コーチの市場

プロ野球選手が引退した場合、かつてはラジオテレビの解説者として放送局と年間契約を結べば十分に食っていける人がたくさんいました。しかし解説者の枠自体が減り、放送局も専属の解説者と年間契約をしなくなってきたのでスポットで中継がある時に解説者として呼んだり、スポーツニュース単体で契約したりということが多くなりました。そのため人気のある元プロ野球選手は講演会も含めて多額の金額を稼ぐことが可能ですが、多くは球団に残ってコーチや職員になった方が野球に携われると考えます。一方でアマチュア球界が元プロの受け入れをするようになっているため、アマチュア球界の指導者の道を目指す人も増えています。またYouTubeを含め自分で事業をして稼ぐネームバリューのある元プロ野球選手も増えています。飲食店を営む方も多いです。こういった事業を始めた方は従業員もいるとコーチとして年俸が低ければNPBの現場へは戻ってこれません。だいたい50歳前後までにコーチとして声が掛からなければNPBの現場復帰は難しいというのが元プロ野球選手の感覚だそうです。

実績がなくてもコーチとして素養がある

東大卒でなければ東大を目指す学生を教えられない・・・ということはなく、予備校の東大コースでも東大卒でない方はいるし、ドラマですが「ドラゴン桜」の桜木先生は高卒です。正直コーチは一流でなくても一流選手は育つと私は考えます。昭和の時代に義務教育を過ごした私などは「○○さんは中学しか出てないからバカ」とか平気でいうような教育を受けてきました。ただ工業高校出て準教師の資格で授業してくれた先生の方が東大卒の先生よりわかりやすいと感じたこともあったし、肩書や卒業校で人を差別する差別主義教育が日本をイジメによる自殺者を生み出す国にした原因だと思っています。そういった意味ではきちんと教えることを学び、時代に合わせ指導方法をアップデートできるコーチこそがコーチとしての素養があると考えます。ベイスターズではコーチングをきちんと指導しようとする試みがされているので今後素晴らしいコーチが出てくることを楽しみにしています。

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