![足首](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/17878745/rectangle_large_type_2_92014d26a0231ad3d0a6b33eb65a0cdf.jpeg?width=1200)
背屈制限の話
今日は工藤慎太郎先生の勉強会へ参加してきた。
足関節の脱臼骨折や脛腓骨骨折の術後の患者さんで背屈制限は必ずといっていいほど出現する。僕も数多くの患者さんで悩んできた課題である。
今日はそんな背屈制限に関して知識を得たので簡単に紹介する。
背屈制限がある患者さんで多く訴えるのは前方のつまり感だと思う(個人的には) そのつまり感の要因として、やはり前方インピンジメントが挙げられると言っていた。
前方インピンジメントが起きる要素としては、
前方因子 PTFP:距骨前脂肪体 後方因子 FHL・FDL周囲の拘縮 が挙げられる
PTFPに関しては距腿関節面に存在しているものだが、 脂肪体そのものを動かす手段がひとつと 距腿関節面を走行している長趾伸筋 長母指伸筋 前脛骨筋の滑走を良くする手段がある。
腱を浮かすように両側からつまみ、長軸方向に動かすことがポイント。
脛骨上走行している腱の滑走性を良くすること 距腿関節面の脂肪体を動かすことが大事だとのこと。
後方因子としてはFHL周囲の拘縮に関しては、FHLの滑走性が低下していることで、距骨面上を走行しているFHLが距骨の後方へのすべりこみを阻害してしまうそう。 特にFHLと隣接している脛骨神経との癒着ははがす必要がある。
また他にも短腓骨筋やKFP(kager'sFatPad),後方関節包との癒着はがしも大切である。
FHLのリリースに関しては、腹臥位にて患側足部を背屈方向へ他動的に固定しておき、片手はFHLとFDLの間に置き(少しFHL固定気味),母指の屈伸をpassiveもしくはactiveで繰り返してもらうことで、滑走性の改善に繋がるそう。
実際にはこれをエコーガイド下で行うことで、実際の触診場所の確認や、治療効果の確認が可視的に確認することができる。
脂肪体や滑走性など教科書や単語では聞くものの、実際に自分が触診してどれぐらい動くのか、どれぐらい幅があるものなのかはわからない。
エコー下で触診・治療をすることで自分に治療に対して根拠がもてるようになると思う。
私の目標は仕事場に超音波エコーを導入すること。もっと励みたいと思う。
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