まとめ:人数半減の中で総開発量UPを実現させた秘訣

人数半減の中で総開発量UPを実現させた秘訣 by エイチームコマーステック Advent Calendar 2023」の25日目、11記事目は村林がお送りします。
いよいよ最後の記事となりました。
この記事では今までの記事のまとめができればと思います。
共通して何度も出てきている考え方や大事な考え方などに改めて触れて、全体像を改めてわかりやすくご説明できればと思います。

今年成し遂げたこと

改めてはなりますが、今年、我々エンジニアチームは大きく組織の効率化を行うことができました。具体的に言えば、開発者の人数は半減したのに対しリリースされたMergeRequest数(GitHubでいうPullRequest数)は効率化前と大きく変化はありませんでした。
改めてこの記事ではこれらがどのように達成できたかの全体像に触れていけられたらと思います。

効率化を成し遂げられた要因

我々エンジニア組織が当アドベントカレンダーの内容を検討する際に、改めて今年の振り返りを行っています。そこで出てきたのは、今年の効率化ができた要因は下記の4つに集約されるのでは?という意見でした。

  • 先回り

  • 自動化

  • 完璧を目指さないこと

  • ビジネスメンバーとの相互理解

それぞれの項目を今までの記事を踏まえながらもう少し詳細にみていけたらと思います。

先回り
日々仕事をしていれば毎日何かしらの問題に直面します。それらの問題はできる限り表面化する前につぶしておいたほうが良いですし、すでに表面化している問題もできる限り早めに対処を行ったほうがよいです。問題対処が遅れれば遅れるほど複雑化し、解決に多くの工数がかかるようになってしまいます。少数組織ではこのような工数をとっているとほかの案件が全く進まなくなってしまうため、問題に対し先回りして対処し、問題解決に要する時間を極力削減することが重要です。
当カレンダーでは先回りに該当する事象として、下記のようなものに触れました。

  • 会議体

    • 各メンバーができる限り早く問題を相談できたり、ほかのメンバーの問題に気付けるよう会議体を改めました

  • レビュー

    • 最終のコードレビューで大きな指摘を受けると手戻りが大きくなってしまうので、コーディングに差し掛かる前に設計などをレビューしました

  • エラー監視

    • エラーが深刻化する前に対処・対策することで、エラー対処にかけている時間を減少させることができました。

自動化
自動化といえばエンジニアの一つの腕の見せ所です。時にはほかの職種の業務自動化をし貢献することもあるでしょう。ただ、そのための時間を作るためにもまずは自分たちの単純作業を自動化するということを忘れてはいけません。当カレンダーでは下記のようなことに触れました。

完璧を目指さないこと
エンジニアの言わば作品ともいえるソースコードやソフトウェアをきれいに保ちたいという心理が働くのは当然です。また、いろいろな技術を駆使して効率化を進めていきたいという気持ちもわかります。
一方で、きれいにすることに掛かるコストや、技術を入れたことによる維持管理コストが効果を上回ってしまったらビジネスとしては意味を成しません。その中で、負債と工数のバランスについてや、実際に我々が断念したことなどを当カレンダーで触れました。

ビジネスメンバーとの相互理解
我々エンジニアがどのようなソフトウェアを作るのか、また、何を作るのにどの程度の時間をかけられるのかはすべてエンジニアが決められるものではありません。当然ビジネスの都合がそこには存在します。
そのような中で今まで触れてきたような意思決定を行うためにはビジネスメンバーに理解してもらうことが必要ですし、またエンジニアが有意義な提案を行うためにはビジネスの今後の展開や現状の都合を理解してないといけません。
コード量を減らすための機能削減、2E2テストの導入に時間をかけるなどはビジネスメンバーとの相互理解をした結果、うまくできていますし、そもそも3月から効率化を重点的に行う期間と位置づけられたのもビジネスメンバーの理解あってのことです。

最後に

上記のような考え方をすることでチーム効率化が非常にうまくいった年になりました。
そしてそれらの思考をこれらの記事にまとめることができました。
ここまで読んでいただいた読者の皆様、本当にありがとうございました!

当カレンダーはこの1年間の効率化活動を濃縮しています。本当はまだまだ書きたいことがありますが、構成の都合などで書ききれなかったこともあります。もし当カレンダーのより詳細なことに興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非下記よりお気軽にお声がけいただけたらと思います。

  • 執筆メンバー

    • 村林

      • 2016新卒入社。入社後自転車通販サイトcymaに配属。配属後はPHP, Ruby on Railsのエンジニアとして働き、後にエンジニア組織のマネージャーとなる。OBREMO事業の立ち上げ時にマネージャーとして参画。現在はマネージャーから役割変更し、プレイヤーとして主にバックエンドを担当。

      • Qiita:https://qiita.com/bayasist

      • Facebook: https://www.facebook.com/takumi.murabayashi/

    • 大沢

      • 2021新卒入社。自転車通販サイトのcymaでエンジニアとして勤務した後、OBREMOのフロントエンドエンジニアとしてジョイン。現在はフロントエンドを主軸に置きつつバックエンドも一部担当。

      • Qiita: https://qiita.com/kazzzzzz

    • 中村

      • 2022中途入社。前職ではNuxt.jsやUnity、Blenderなどを用いて公的機関のアプリケーションを開発し制作経験を積む。株式会社エイチームコマーステック入社後はOBREMOにフロントエンドエンジニアとして就業中。

      • Qiita:https://qiita.com/machumun

      • X(旧Twitter): https://twitter.com/machumunn


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